今回は、英語学習における効果的なリスニング勉強法について、自らの学習体験をベースに考えていきたいと思います。
ボクは大学卒業以来、英語とは無縁の生活を送っていました。
しかし、フリーランス転身後、スキルとしての英語の必要性を感じ、英語学習を再開。2023年10月にはTOEICで900点台を達成するなど、一定の成果を得られるようになってきました。
英語学習を再開するまで10年近くのブランクがあったため、当然ながら単語やリーディングなど、ゼロからのやり直しとなりました。
中でもリスニングは「聴くための感覚・理解力」が全く無くなってしまっていることを感じました。
TOEIC学習においても、リーディング問題は比較的早い段階から対応できたのに比べ、リスニング問題は苦戦続きで、安定したスコアを取れるようになるまで、多くの時間を必要としました。
その苦しい時間の中で、「聴く」ということをより深く考え、リスニング力アップにおける効果的なアプローチ法を得ることができました。
そして、自分なりに「リスニング力を効率的に身につけていくには?」という問いに対して、ひとつの答えを出すことができました。
ここではそのような、自分の学習体験を通じて得られた「気付き」をあなたとシェアしたいと思います。
ボク個人の体験ベースのハナシですので、世間一般の学習法・理論とは異なる点があるかもしれません。
一人の英語学習者の体験談として、参考になる部分があれば、あなたの英語学習に取り入れてみてください。
この記事では、以下のような情報を知ることができます。
- 「リスニング力」って何だろう?勉強前に把握しておくべきこと
- 筆者の提案する効果的なリスニング学習法
- 今ならわかる!ボクのリスニング力がなかなか伸びなかったワケ
- 聴き流しって効果ある?筆者が聴き流しについて思うこと
- TOEIC対策におすすめ!リスニング力アップに最適の教材
この記事を書いた人
ヒラク
TOMOSU BLOG 運営者・執筆者
早稲田大学政治経済学部政治学科卒 / TOEICスコア 現在920点
リスニングの勉強法以前に、把握しておくべきこと
リスニング力を構成する2つの要素
勉強法のハナシに移る前に、「そもそもリスニングって何?」ということを考えてみようと思います。
ボク自身、リスニング力が伸び悩んでいたころには、この根本的な問題を考えず、ただ何となくリスニング学習に取り組んでいました。
ですが、効率よくリスニング力を上げるためには、リスニングの「根っこ」にある要素を考えるべきでした。
実際、この要素をもとに学習プランを組み立てていくことで、ボクのリスニング力は安定して伸びていくようになっていきます。
ボクの思うリスニングを構成する要素は次の2つです。
- 音声識別力
- 意味理解力
上の図にもあるように、人間の「聴く能力」は2つの要素に分けることができます。
まず「音を識別する段階」、そして聴きとった音を脳内で「意味に結びつける段階」です。
考えてみれば当たり前のことですが、この“当たり前”を強く理解したところから、ボクのリスニング力は飛躍的に伸びていくことになります。
もっと早く気づいていれば…。
当たり前なんだけど、これをしっかりと意識してる人って多くないはず!
2つの要素について個人的に思うこと
上記のように、リスニング力を2つに分けたうえで、個人的に次のようなことが重要だと思います。
- 「音声識別」「意味理解」それぞれに最適な学習法がある
- まずは「音声識別」を重点的に伸ばしていくべきである
「音声識別」「意味理解」それぞれに最適な学習法がある
まず、ボクが思うのは『「音声識別」「意味理解」それぞれに最適な学習法がある』ということです。
「リスニングを2つの要素に仕分けして終わり」ではなく、その先を考えてみましょう。
2つの要素に分けられるということはすなわち、それぞれの要素は質的に異なっていて、だからこそ異なったアプローチが必要になるということになります。
「音を聴きとるために最適な勉強法」と「意味を理解するために最適な勉強法」は違うのです。
そして、それぞれの学習を行っているときには「今は音の聴き取りのためのトレーニングをしているんだ」「意味理解のためのトレーニング中だぞ」ということを、自分に言い聞かせながら勉強に取り組むことが必要だと思います。
スポーツでもなんでも、目的意識も持たず、ただなんとなくやるだけのトレーニングでは、効率的に結果に結びつきません。
以下で詳しく述べますが、はじめのうちは特に「音声識別のための勉強中」には「音の聴き取り」に集中することが大切だと思います。
リスニングを2つに分ける=学習も2つに分ける、ってことか!
「音声識別」「意味理解」のどちらにアプローチしているのか、常に意識しましょう!
まずは「音声識別」を重点的に伸ばしていくべきである
リスニングの要素について、次に思うのは、『まずは「音声識別」を重点的に伸ばしていくべきである』ということです。
【①音を聴きとる→②意味を理解する】という段階を考えると、当然かもしれませんが、まずは音を聴きとれなければ、意味を理解することにつなげることができません。
このことは、人間の成長を考えるとよくわかります。
人間の赤ちゃんは、「パパ」「ママ」といった言葉を、まずは「音」として認識します。
お母さんが「ママ」と言うと、赤ちゃんはそれをマネして「ママ」と言います。
このとき赤ちゃんは「ママ」という「音」を認識できてはいますが、「ママとは何か」という「意味」は理解していません。
人間の成長において、まずできるようになるのは「音の識別」なのです。
ボクたち英語学習者も、リスニングにおいては同じ道をたどるのが効率的でしょうし、理にかなっていると言えるでしょう。
つまり、赤ちゃんと同じように、まずは「音の識別」に集中すべきなのです。
個人的に、「意味の理解」に対しては、複雑で多くのアプローチが必要な一方、「音の識別」にはひとつの、最も効果的な学習法を徹底すれば十分だと考えています。
リスニングは音の欠落やつながりがあるから、識別だけでもひと苦労…。
リーディングにおける「文字の読み取り」よりも、はるかに難しいプロセスですね。
リスニングの効果的な勉強法
それでは、上記の点を踏まえたうえで、「音声識別に最適な学習法」と「意味理解に最適な学習法」について紹介します。
結論から言えば、それぞれ次の学習法が最適だと思います。
- 音声識別=シャドーイング
- 意味理解=音読
音声識別に最適の学習法=シャドーイング
まず、音声識別に最適だと思うのは「シャドーイング」です。
一般的に、シャドーイングはリスニング“全体”の力をつけるうえで優れた学習法として紹介されます。
ですが、ボクの学習体験では、上であげた2つの要素のうち、特に「音声識別」の能力をあげるのに効果がありました。
ボクは自分なりのシャドーイング学習法を持っていますが、それはまず「音の聴き分けのトレーニングから入る」という特徴があります。
まずは聴きとった音の認識に取り組み、その部分が完全になったら意味理解に移るというプロセスをたどるわけです。
そして、ボクが自分のシャドーイング学習で最も重視するのは「音声識別のトレーニング」であり、そこが終われば、その日のシャドーイングは9割終了という感覚でいます。
別の記事でも述べたことなのですが、ボクはシャドーイングを「音声識別のためだけのトレーニング」という風に割り切っています。
「耳で聴こえた音を、自分でも声に出してみる」というシャドーイングの行程を考えればわかってもらえると思いますが、とにかく「音」に重心を置いた学習法なのです。
科学的な研究によれば、「自分で発音できる音は、聴きとることができる」という結果もあります。
「耳で聴こえた音を、自分でも声に出してみる」というトレーニングが最終的に目指しているところ(あるいは目指すべきところ)はそこなのです。
つまり、「①耳で聴きとる→②発音する→③完全に発音できた→④しっかりと聴き取れている」という流れです。
この流れを見てもらえるとわかる通り(①音→②音→③音→④音)、とにかく最初から最後まで「音」のためのトレーニングです。
そもそもの原理として「音」に特化している以上、ボクたちが学習するときにも「音声識別のためのトレーニング」に特化させた方が効率がいいわけです。
別のトレーニング、例えば「筋トレ」に置き換えてみましょう。
筋トレには「肩を鍛えるためのトレーニング」「胸を鍛えるためのトレーニング」など、どの部位を鍛えるのかという目的によって、最適なトレーニング法は異なります。
「肩を鍛えるトレーニング」で「肩を鍛えよう!」というのは自然な流れですが、「胸も鍛えたい」「脚も鍛えたい」というのは不自然ですし、効率が悪いですよね。
それと同じように、シャドーイングも「音声識別を鍛える」という目的のために特化させた方が、シャドーイング本来のあり方に沿っていますし、その効果を最大化できるのです。
もちろん、「肩を鍛えてたら、胸の方にも筋肉がついてきた」ということがあるように、「音声識別を鍛えてたら、意味理解の力も少しずつついてきた」という副次的な効果もあるでしょう。
ですが、ボクの学習体験上、それは「おまけ」であって、やはりシャドーイングは「音声識別特化型」として取り組むのがよいと思います。
シャドーイングって、要は「音マネ」ですもんね!
「音マネ」に「意味理解」の目的をくっつけて複雑化するよりも、シンプルに「音」だけに集中しましょう!
※おすすめのシャドーイング法については、以下の記事にまとめています。
意味理解に最適の学習法=音読
続いて「意味理解」に最適の学習法だと思う「音読」について、話していきます。
ボクは自分の経験上、「音読」によって得られる効果は「英語を英語として理解できるようになる」ということだと思います。
リスニングであればまず、耳を通じて英語を「音」として拾い上げます。(耳の不自由な方であれば手話。目を通じて言葉を「映像」として拾い上げます。)
リーディングであれば、目を通じて英語を「文字・文章」として拾い上げます。(目の不自由な方であれば点字。指先を通じて言葉を「感覚としての文字・文章」として拾い上げます。)
自分の脳に入ってきた「音」「映像」「文字・文章」という情報を、効率的に英語の意味に置き換えるには、「英語を英語として理解すること」が必要です。
「音」「映像」「文字・文章」をイチイチ日本語に置き換えていたり、文章を返り読みしてあっちに行ったりこっちに行ったりしていては、理解が追い付きません。
リスニングであれば、聴きとった音を即座に意味理解に結びつける必要があります。
そのためのトレーニングが「音読」なのです。
「音がしっかり聴きとれた」ということは前提としてあって、その後のプロセスである意味理解のためのトレーニングが音読なのです。
シャドーイングであれ、音読であれ、「英語を声に出す」という点では同じなので、違いがよく分からないという方もいるかもしれません。
感覚の問題なのですが、ボクはシャドーイングは聴こえた音を外に向かって吐き出しているという感覚で取り組んでいます。
そして、自分の意識のほぼすべてを「聴くこと」に向けています。
あくまでも、音を拾えるようになることが目的だからです。
【聴くが主】【声に出すは従】、と言えばいいでしょうか。
耳から入ってくる音に自分の意識を集中させ、認識した音が口から勝手に洩れていくという感覚です。
その一方で、音読は英文を自分の内側に浸透させているというイメージです。
シャドーイングが「外」、音読は「内」ということになります。
内側に浸透させることで、英文のリズム・構造が体(脳)にしみ込んでいき、「英語を英語として理解できる」ようになります。
また、当然ですが「日本語を介在させない」ということも重要です。
「英語を英語の構造のまま理解する」ことが大切だと思います。
英語の構造=構文を基にした音読が効果的だと思います!
音読については以下の記事にまとめてあります。興味のある方はぜひ!
ボクのリスニング力が伸びなかった理由
以上のことを踏まえたうえで、「なぜボクのリスニング力がなかなか伸びなかったのか」について述べたいと思います。
これは、「なぜ多くの英語学習者のリスニング力が伸びないのか」と結論は同じだと思います。
ボクのリスニング力が伸びなかったワケ=「音声識別」のためのトレーニングしかやってなかったから。
ボクは英語の学び直しに取り組み始めてすぐのころから、シャドーイング学習には取り組んでいました。
リスニング学習について少し調べれば、どのメディアでも「リスニング力アップにはシャドーイング」と口をそろえて紹介していたからです。
あなたも同じような情報発信を目にしたことがあるかもしれません。
ですが、これまで述べてきた通り、シャドーイングは主に「音声識別」のための学習法です。
2つの要素のうち、1つの方ばかりを鍛えていて、「意味理解」の力を十分に育てることができていなかったことが要因だと考えられます。
ボクはシャドーイングのおかげで、TOEICのリスニング問題も比較的すぐに聴きとれるようになっていましたが、それがなかなかスコアに結びつかないということが悩みでした。
よく経験したのは、「よし、完全に聴きとれたぞ!」と思って、問題解答に移ったとたん、「あれ、何の話してたっけ?」というパターンです。
聴きとった音を、自分の脳内で意味・イメージに結びつけられていないということですね。
ボクはこのことの原因を突き詰めて考えていった結果、「音読」にたどりつきました。
英語を英語として理解できていた学生時代と、学び直し以降の学習内容を比べたときに、「音読をしているか、していないか」という違いが浮き彫りになったのです。
「リスニング対策にはシャドーイング」という情報を表面的にしか理解せずに、ただやみくもにシャドーイングを繰り返しているだけになっていました。
学生時代を振り返ってみると、「音読」に限らず、とにかくたくさんの英文に触れていました。
授業や問題演習を通じて、なかば強制的にではありましたが、たくさんの英語を浴びる環境にいたわけです。
ですが社会人の英語の学び直しになると、とにかく時間もないですし、効率重視の勉強に終始しがちです。
毎日英語の授業があって、毎日英語長文に触れていた頃とは違い、仕事に追われ、単語や文法の学習で精一杯という状況もあります。
「音読」をはじめとして、たくさんの英語に触れることで、「意味理解」の能力をあげたことが、ボクのリスニング力を飛躍的に押し上げてくれました。
肩トレしかしてないのに「胸や脚に筋肉つかないなぁ」と悩んでたってことかぁ。
シャドーイングひとつで全身を鍛えようとしてたってことですもんねぇ…。
聴き流しでリスニングは上達する?ボクの答え
英語学習者がリスニング力アップに取り組む際に、学習法の1つとして検討するのが、「英語の聴き流し」だと思います。
さまざまな意見があると思いますが、ボクが思うのは「目的がはっきりしていれば効果がある」ということです。
上であげた2つの要素、そのどちらに対してアプローチするのか、という意図をハッキリさせて取り組めば、一定の効果はあると思います。
その一方で、よく聴き流しをしている人にありがちなのが「ただ漫然と聴いているだけ」という人です。
ボクはこういう取り組み方はほとんど意味がないと思います。
リスニングの2つの要素を意識することなく、ただなんとなく「リスニング全体が伸びればいいなぁ」という考えでやっても効果があるはずがありません。
ボクの周りにもそういう人がいます。
中にはシャドーイングや音読どころか、単語も文法も勉強せず、ひたすら聴き流しだけをやっている人も…。
これでは謎の呪文を聴き続けて、ある日突然意味が分かるようになることを期待しているようなものです。
もしあなたが聴き流しに取り組むのであれば、まず順番としてやはり「音声識別」にフォーカスして、「音の聴き取り」を目的にして取り組むべきでしょう。
それができるようになったら、「意味理解」の方に重心を移していくのがいいはずです。
聴き流しのいいところは、「スキマ時間にできる」ということです。
「音声識別」にはシャドーイング、「意味理解」には音読が最適だと思いますが、それぞれのサブ的な学習法として、聴き流しを活用するといいかもしれません。
ただ聴いてるだけでリスニングが伸びるなんて、そんなウマい話あるわけないよ…。
「聴き流しだけで英語ペラペラに!」と「食事制限も運動もせずにやせられます!」には気をつけよう…。
リスニング力アップにおすすめの教材
それでは、リスニングを上達させるうえで最適だと思う教材・講座について紹介します。
以下であげるものは、ボク自身が自分の学習で使用したもの、あるいは書店でリサーチして「これはイイ!」「自分でも使っておけばよかった」と感じたものです。
リスニングの教科書
これからリスニング学習に取り組む方の最初の1冊としておすすめしたいのがこちらの『リスニングの教科書』。
上であげた2つの要素のうち、「音声識別」に重点を置いている。
この参考書の存在は今回のリサーチで初めて知ったけど、著者のリスニングに対する考え方にはかなり共感できた。
おこがましいけど、ボクのリスニングに対する分析と類似点が多いように感じた。
あなたがこの記事を読んで、多少なりとも「なるほど」と思える点があったなら、この本をぜひ手にとってみてほしい。
英語リスニングの鬼100則
引き続き、こちらも「音声識別」に重点を置いているのが特徴の『英語リスニングの鬼100則』。
本書の帯部分にあるキャッチコピーには以下のような記述がある。
「聞き流し、禁止。まず理論をつかめ。」
まったく、その通りだと思う。
リスニングは最終的には感覚頼みだけれど、まず理論を押さえておくのが効率的なやり方。
ネイティブのように身の回りに英語があふれていれば別だけど、日本で英語力を伸ばしていく以上、理論から入るのがベスト。
TOEIC L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング
シャドーイング教材としておすすめなのが『TOEIC L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング』。
こちらは、TOEIC受験を考えている人にはもちろん、それ以外の方にもおすすめ。
なぜなら、TOEICのPart3・4の英文はシャドーイングにちょうどいい分量だから。
短すぎると上達につながらないし、長すぎるとシャドーイングがイヤになってしまう。
高速→低速の順で耳を英語のスピードに慣らした後、シャドーイングに取り組む点が特徴的。
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話す・聞く・書く・読む 4技能に効くはじめての英語音読
2つ目の要素、「意味理解」のための音読教材としておすすめしたいのが『話す・聞く・書く・読む 4技能に効くはじめての英語音読』。
著者の安河内氏は受験予備校界で早くから「音読」の有用性を叫び続けてきたひとり。
彼の音読に対する考え方として特徴的なのが、この本のタイトルにもあるように、英語の4技能の底上げにつながるという点。
「音読」というと「読む」ためのトレーニングだと思っている人が多いけど、この記事でも紹介したように「聴く」など英語力全般にアプローチできる。
初めて「音読」に取り組むという方・「音読」のやり方について不安があるという方には、強くおすすめしたい。
テーマ別英単語 ACADEMIC
2つ目の要素・意味理解のための音読教材としておすすめなのが、こちらの『テーマ別英単語 ACADEMIC』。
音読教材で大事なポイントは、「読み物としておもしろいこと」と「音読に適した分量であること」の2点。
本書はその2点を高いレベルで満たしている。
さらには、初級・中級・上級のレベル別、人文社会科学・自然科学の分野別などシリーズ化されていて、たくさんの音読材料を選べる。
英語と一般教養を同時に学ぶというのは、学生時代にはあまりできなかった経験だと思うので、社会人の方に強くおすすめしたい。
Distinction 2000
単語帳として確固たるポジションを築きつつある『Distinction 2000』。
ボクはこちらを音読教材としておすすめしたい。
本書の特徴として、「音声のクオリティの高さ」と「付属長文の知的好奇心をくすぐる内容」があげられる。
長文は、政治経済から科学・歴史にいたるまで、さまざまな分野から構成されていて、かつ音読にも適した分量。
単語力を鍛えつつ、音読教材として活用すれば、「意味理解」の力が飛躍的にアップするはず。
まとめ:あなたにしかたどり着けないリスニング勉強法がある
いかがだったでしょうか。
ボク自身の学習体験をもとに、効果的なリスニング上達方法についてお話しました。
このブログの原則として、ボクがいつも心がけているのは「自分の経験を話す」こと。その上で「自分の経験を絶対視しない」ということです。
今回の記事でも、「いろいろと試行錯誤して、ボクの場合、こういう風にしたらうまくいきました」という情報をシェアしているだけです。
「自分のやり方が絶対に正しい」なんて、1ミリも思っていません。
今回紹介したやり方を参考にしてもらえるのはありがたいことですが、日々の勉強を通じて、もっともっとあなたに適した学習法が見つかるかもしれません。
ボクがこのブログを通じて目指しているのはそこです。
ただ人に言われてやっているだけのトレーニングは長続きしません。何より楽しくありません。
一方で、自分で試行錯誤しながら身につけたやり方は、継続できますし、楽しみながら取り組めるものです。
この記事が、あなたオリジナルのリスニング学習法を確立させるキッカケになれたなら、とてもうれしく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。