【150日受講】スタディサプリTOEIC深掘りレビュー&こんな人におすすめ!

今回は「スタディサプリ TOEIC® L&R TEST対策コース」を150日受講してわかったことを、レビューという形でシェアしようと思います。

ボクは社会人になってしばらくしてから英語学習を再開。そして、対TOEICにおいて、より確実にスコアアップにつなげるために、本講座の受講を始めました。

受講開始から2か月後にTOEIC800点越えを達成し、受講を終えた段階では900点越えを達成することができました。

受講を終え、この講座の特徴をかなりつかむことができたので、その特徴・強みから、弱点にいたるまで、感じたことをレビューしようと思います。

スタサプTOEICの受講日数を証明する画像です。
キリのいい150日のスクショを撮り忘れてしまいました(笑)

主観的な話がメインになりますが、あなたと同じイチ英語学習者目線で感じた体験談となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事では、以下のような情報を知ることができます。

  • スタサプTOEICの特徴とは?強みはどこ?
  • スタサプTOEICの短所とは?他の教材でカバーすべき分野ってある?
  • スタサプTOEICはどんな人におすすめ?

この記事を書いた人

ヒラク

TOMOSU BLOG 運営者・執筆者

早稲田大学政治経済学部政治学科卒 / TOEICスコア 現在920点

目次

スタサプTOEICの特徴・強み

シャドーイング教材として№1

スタサプTOIECのシャドーイング機能について説明する図です。

まず、感じたのは「シャドーイング教材として最強だ」ということです。

4カ国語(アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア)で収録された音声のクオリティの高さに加え、その音声をさまざまなモードで学習することができます。

【1文ずつ再生】 / 【全体を通しで再生】の2つのモードを使える「本文チェック」や、細かい部分までしっかり聴き取れているかを確認できる「ディクテーション」など、1つのリスニング問題に対して色々なアプローチができることが特徴です。

初心者の方は1文ずつ再生する機能やディクテーション学習を多用することが良いでしょうし、上級者の方は全体を通しで再生する機能を駆使して、どんどん問題演習を重ねていくのが有効でしょう。

学習者のレベルに応じた使い方ができるのが強みと言えます。

個人的には「問題演習」の段階で「音」を聴きとること、「ディクテーション」の段階で「音を聴きとれていることの確認」、「本文チェック」の段階で「音と意味」をつなぎ合わせられていることの確認、といった感じで使い分けています。

他にもシャドーイング教材として、多くの媒体に触れてきましたが、個人的なナンバー1は「スタサプ」だと思っています。

問題演習の量がとにかく豊富

スタサプTOEIC実践問題集と実践問題集NEXTのスクリーンショットです。

上で述べた、シャドーイング教材としての「質」の高さにプラスして特筆すべきなのは問題演習の「量」の豊富さです。

TOEIC本試験と同じ1回200問の問題を10回分収録した「実戦問題集」に加え、さらに10回分の演習ができる「実戦問題集NEXT」があります。

本試験と同じレベル・量の問題演習を20回できるわけです。

さらには、講義形式の「パーフェクト講義」「パーフェクト講義ー英文法編」などでも、まずは問題を解いてから講義に入る形式なので、これらも合わせるとかなりの量になります。

TOEICの本試験を受けたことがある方であればわかると思いますが、TOEICはアウトプットの量がスコアに直結する試験です。

時間設定が厳しい点やTOEIC特有のクセのある問題に慣れておかなければならない点など、どれだけの問題演習を重ねてきたかが問われる試験なのです。

対TOEICということを考えると、「量」も魅力の1つと言えるでしょう。

「対TOEIC」に特化した講座内容

スタサプTOEICのひとつの売りとして「神授業」でおなじみの関正生先生の講義があります。

この講義を受けてみて感じたのは、「TOEICに特化した授業である」ということです。

高校や予備校のように、英語力全般を伸ばすための授業というよりは、「いかにTOEICのスコアに結びつけるか」といった視点で講義が展開されます。

すべての授業が5分前後と短めなことからもわかるように、イチから英語を解説するわけではなく、「TOEICの問題を解く上で必要な知識・テクニック」に焦点を当てています。

授業以外でも、問題解説においてTOEICに頻出の英語表現を紹介したり、文法問題で問われやすい形式を説明するなど、「対TOEIC」の姿勢が徹底されていると感じます。

スタサプTOEICの短所・他の教材でカバーすべき分野

単語・文法をはじめとした基礎力

スタサプTOEICの単語・文法講座について解説する図です。

まず感じたのが、「単語・文法をはじめとした基礎的なインプット」は単語帳・文法書で学習すべきだということです。

本講座には、「TEPPAN英単語・熟語」という講座がありますが、これは、単語・熟語の意味を答えていくアウトプット形式の講座となっています。

つまり、単語帳でインプット学習したことを確認する形式なので、本講座でボキャブラリーを増やすことは、不可能ではないにせよ、効率が悪いと思います。

また、英文法についても、本講座だけで伸ばしていくのは非効率だと感じました。

本講座には、英文法対策として、「基礎講座ー基礎英文法」「パーフェクト講義ー英文法編」の2つがあります。

「基礎講座ー基礎英文法」は中学レベルの英文法を教える内容となっているのに対して、「パーフェクト講義ー英文法編」はTOEICの問題を解きながら、解説していく内容となっています。

【中学レベル】と【TOEICレベル】の間にある部分=【高校レベルの英文法】が欠けているのです。

もしあなたが社会人で、大学・短大・専門学校等の受験から期間が空いている場合、高校レベルの英文法を参考書等を使って、個人的に学習することが望ましいと思います。

※ボクは以下の単語帳・文法書を使用しました。

リーディング力の強化

スタサプTOEICのリーディングでの問題点について説明する図です。

先ほど、シャドーイング教材としての素晴らしさを話しました。シャドーイングは一般的にリスニング力アップのための学習法です。

その一方で、リーディング力を伸ばすという観点から、本講座の内容を見てみると、ボク個人は少し物足りなさを感じています。

シャドーイング教材としての優秀さが突出しているせいもありますが、リーディングを伸ばすために優れている点が、これといって見当たらないためです。

講座内のリーディング問題を、音読教材・素読教材としても使えなくはないのですが、TOEICの英文には人名・企業名などの固有名詞やホームページのアドレス(例:https://tomosublog.com/)などが多く登場し、最適な教材ではないように思います。

関先生の講義にしても、「TOEICでの出題パターンや解き方」に特化した解説内容となっているので、リーディングを基礎から底上げしていくには、プラスアルファとして個人学習が必要になってくると思います。

ボク自身は本講座の受講に加えて、大学受験のリーディングの参考書を購入して、リーディングを基礎から見直すようにしました。

また、英語のニュースサイトを見るなどして、読む量を増やすことも意識していました。

すでにリーディングは完璧という人には不要かもしれませんが、リーディングの基礎が不安という方は、「プラスアルファ」を検討してみることをおすすめします。

※ボクは以下のリーディング本を使いました。

本番と同じ形式での問題演習

スタサプTOEICの公式テキストを紹介しています。

「講座」という形をとっている以上避けられないのかもしれませんが、本講座の問題演習はすべて、1つの問題を解く→答え合わせ・解説という流れになっています。

知識を積み重ねていく、あるいはTOEICの試験がどのようなものか掴んでいく段階ではそれでいいかもしれませんが、ある程度のレベルに達すると、より実戦的な学習が必要になってきます。

特にTOEICは、「制限時間との戦い」という側面があるので、試験本番のように、2時間で200問を解くのに必要なペース配分を掴まなければなりません。

個人的に、大学入試や英検などと比較した場合、TOEICは特に本番と同じ形式での問題演習が必要な試験だと感じています。

先ほどから紹介している「実戦問題集」「実戦問題集NEXT」は別売りの紙媒体の問題集があるので、少しコストはかかりますが、そちらを購入するのが良いと思います。(スタサプのテキスト販売ページはこちら。)

また、TOEIC公式が出版している問題集もあるので、そちらも検討してみると良いでしょう。

スタサプTOEICはこんな人におすすめ

これまでに述べてきたことを踏まえたうえで、本講座での受講をおすすめしたいのは次のような方です。

TOEICスコア400~700点台の中級者

TOEICスコアの分布を示す棒グラフです。

本講座でスコアを“爆上げ”できる層を考えたときに、該当するのは、400点~700点台の中級者だと感じています。

本講座の特徴でも話したように、スタサプTOEIC全体が「対TOEIC」ということを念頭に構成されています。

つまり、最低限の知識は持ち合わせていて、それをいかにTOEICのスコアに結び付けていくのかという視点で講義や練習問題が作られているのです。

初心者の方が基礎を勉強しながら受講するのもいいかもしれませんが、コスパという点で考えると、ある程度のインプットは済ませている中級者が、アウトプット教材として活用することがベストだと思います。

仮にTOEICスコア400点未満の方が本講座を受講するのであれば、12か月パックで受講するなど、長めの期間を設定して学習に取り組むとよいかもしれません。

反対に、800点~900点台の方になると、急激なスコアアップというのは望めなくなると思うので、初心者の方同様に、じっくりと時間をかけながら学習を継続する必要があります。

こちらもまた、コスパという点においては、中級者の方ほどではないと感じました。

TOEICの出題形式に慣れたい・傾向を知りたい人

スタサプTOEICには学習法や学習スケジュールについての動画もあります。

TOEICを受けてみて思うのは、この試験は「英語力」以外に「TOEIC力」が必要だということです。

TOEICはアメリカの団体が作成していることもあるのでしょうが、「日本的な問題」に慣れているボクたちにとっては、面食らってしまうような問題も多く出題されます。

また、英語力とは関係ないようないわゆる「ひっかけ問題」も登場します。

こうしたTOEICの特徴を知り、慣れていくためには、とにかく問題の「量」をこなすしかありません。

より高スコアを目指すためには、問題や選択肢を見て、正解がわかるだけではなく、「この選択肢でひっかけようとしてるな…」と気づく段階にまで持っていく必要があると感じています。

問題をたくさん解くことで、出題パターンを感覚的に掴めますし、出題者の意図も自然と感じ取ることができるようになっていきます。

その意味で、大量の問題を用意している本講座は最適と言えると思います。

また、関先生の解説動画の中には、TOEIC試験の分析や、おすすめの学習プランを提示する動画などもあり、TOEICを知るうえでとても参考になります。

リスニングを鍛えたい人

スタサプTOEICのリスニング学習講座の機能面について説明しています。

何度も話しているように、本講座は「シャドーイング教材として最強」です。

個人的には、数あるシャドーイング教材の中で№1だと感じています。

TOEIC本番と同様の英文に、さまざまな機能を使ってアプローチできるため、1つの問題をじっくりとシャドーイングに活用できます。

ボク自身、本講座を受講してから最も成長を実感できたのは、リスニング力でした。

「リスニングを伸ばすためにはシャドーイング」とはよく言われることですが、リーディングに比べて、質の高いシャドーイング教材というのは限られているのが現状です。

長く使い続けてみた感想としては、シャドーイング教材としてだけでも、受講料以上の価値があると感じています。

スタサプ TOEICを受講する前にやるべきこと

次に、「TOEIC® L&R TEST対策コース」を受講する前にやっておくべきことについてまとめておきます。

本講座を受講する前に確認しておくこと

本講座での学習をはじめる前にやっておくべきことは以下の3つです。

  • 自分の現時点の英語力を知る。
  • 目標点数・目標期限を決める。
  • 1日あたりの学習量・1週間当たりの学習量を算定する。
STEP
自分の現時点の英語力を知る

最初に、自分の現状を把握しましょう。

本講座では、単語を難易度別に分けていたり、初級者の方と中上級者の方で学習スケジュールを区別していたりします。

ですので、自分がの英語力をTOEIC試験の点数に反映した場合にどの程度なのかを知っておく必要があります。

過去にTOEIC試験を受けたことがある方はその際の点数を参考にしてください。

TOEIC試験を受けたことが無いか、受けたことがあるが長期間のブランクがある方は、上でも紹介したスタサプの問題集 or 公式問題集を使って、本試験同様の問題を解いてみるとよいでしょう。

STEP
目標点数・目標期限を決める

次に行うのが、自分の現状を踏まえたうえで、どの程度の点数をいつまでに獲得するのかを決めるということです。

これはTOEICに限ったことではありませんが、目標を決めないことには何も始まりません。

ここで、ボクが個人的におすすめするのは、「目標点数は高めに、目標期限はゆるめに」ということです。

自分自身の経験から言えることなのですが、目標点数を低め、あるいは現実的に妥当なラインに設定すると、どうしてもモチベーションが上がりません。

その一方で、目標期限を厳しく設定してしまうと、焦りが先行してしまい、目の前の学習に集中できなくなってしまいます。

STEP
1日あたりの学習量・1週間当たりの学習量を算定する

最後に決めるべきことが、1日あたり、あるいは1週間当たりの学習量を算定することです。

基本的には、会社や学校以外の時間を活用して学習を進めていく方が多いと思います。

上のステップ2で決めた目標期限も計算に入れながら、自分が無理なく消化できる学習量を算定しましょう。

本講座はスキマ時間を使って学習できる点が大きな特徴の一つですので、通勤・通学時間や休憩時間なども立派な勉強時間になります。

学習時間を1日ごとにグラフ化してくれる機能もあるので、実際に1週間学習してみて、感覚をつかんでから決めても良いと思います。

ここでも、厳しめに設定するのではなく、「最低限○時間学習しよう」という決め方の方が、長期間学習を積み重ねていく上で大切だと思います。

スタディサプリTOEICを受講する上での注意点

  • テキスト・問題集(紙媒体)は別売り
  • パック料金が適用されるのは、Web申し込みだけ

テキスト・問題集(紙媒体)は別売り

先ほども紹介した通り、本講座では、形式的に本試験と同じ形で解くことはできません。問題ごとに解説がついていたり、シャドーイング機能などが付属しているからです。

また、パソコンやスマホを見て解いていくので、本試験が紙媒体であることと異なります。

より本番に近い形式で解くことを望むのであれば、別売りの問題集を購入した方がよいと思います。

紙媒体の問題集を通しで解いて、パソコン・スマホで解説を見るという流れの方が本試験への対応力をつけることができるのではないかと思います。

別売りテキストの購入方法・音声ダウンロード方法

スタサプTOEICの実戦問題集の発売ページのスクリーンショットです。

テキストの購入方法は上の画像のとおりです。

まず、スタディサプリTOEICトップページ→【実戦問題集】or【実戦問題集NEXT】を選択→「テキスト販売へ」よりテキスト販売ページに移動し購入できます。(上の参考画像はパソコンの画像ですが、スマホでも手順は同じです)

テスト形式で使うときに使用できる音声は下記のリンクより入手可能です。

テキスト冊子の音声ダウンロードはこちら。

パック料金が適用されるのは、Web申し込みだけ

6か月パック・12か月パックは「スタディサプリENGLISH」のWebページから申込んだ場合のみ適用されます。

App StoreおよびGoogle Play Storeから申し込んだ場合には、パック料金は適用されず月額3,700円(税込)となりますので、ご注意ください。

※料金体系については、随時変更する可能性があります。必ず公式ページにて最新の情報を確認してください。

まとめ:お金を使うべきところに使うのが、結局は安上がり

いかがだったでしょうか。

スタサプTOEICを5か月以上使ってみて感じた、本講座の特徴について分析してみました。

まとめると、①シャドーイング教材②アウトプット教材③TOEIC本試験を知る・慣れる、の3つにおいて、非常に優れた講座だと感じました。

比較的長い期間使用したことに加え、本講座のおかげで900点オーバーを達成できたこともあり、イチ受講者としてはかなり満足しています。

参考書での学習に比べ、費用の面では多少お高めでしたが、「費用対効果(コスパ)」で考えると、結果的には安上がりだったと思います。

その一方で、先ほど紹介したように、「すべてのTOEIC受験者に最適!…というわけでもない」というのが率直な感想です。

あなたが、上にあげた「おすすめできるタイプ」に当てはまるようでしたら、まずは無料体験をしてみることを強くおすすめします。

今回の記事があなたの英語学習にとって、有益なものであったなら、とてもうれしく思います。

ボク自身も現役の英語学習者です。一緒に頑張りましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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