今回は、TOEIC L&Rにおける効果的な勉強法について、自らの体験をベースに考察したいと思います。
ボクは社会人になってしばらくしてから英語の学び直しに着手。
初めのうちはTOEICのことは念頭になかったのですが、やはり資格試験の勉強をもとにして英語力アップにつなげていく方が、より確実だと思うようになりました。
そして、2023年10月の試験で900点台を獲得する段階にまで到達することができました。
そもそもTOEIC受験を考えていなかったこともあり、最短のスピードでこの段階に到達したわけではありません。
TOEICの勉強を始めてからも、仕事との両立に苦労したり、大学入試との違いに悩まされたりしつつ、紆余曲折を経た、というのが正直なところです。
今になって思うと、「もっとこうしてればよかったな」「あれはムダだったな」と思う点もたくさんあります。
この記事では、そうした自分自身の反省点も踏まえつつ、TOEICという試験の特徴から逆算する形で、ボクの思う効果的な学習法についてシェアします。
ボクの主観や個人的な体験がメインとなります。
ボク自身、まだ990点満点を取ったことはありませんし、今もなお現役の英語学習者としてコツコツ勉強中です。
「現時点でTOEICってこんな試験だと思います。だからこうするのがいいんじゃないかな?」というあなたへの提案になります。
客観的な情報や多くの英語学習者の考えとは異なる部分があるかもしれません。その点を十分に把握したうえで読み進めてください。
その上で、あなたのTOEIC対策に役立てられる部分があれば取り入れてみてください。
この記事では、以下のような情報を知ることができます。
- 筆者の視点から見る、TOEICの特徴
- その特徴に応じてとるべき対策・戦略
- その対策・戦略に沿って、重点的に学習すべき分野・効果的な勉強法
- 筆者が使った参考書・問題集・講座
この記事を書いた人
ヒラク
TOMOSU BLOG 運営者・執筆者
早稲田大学政治経済学部政治学科卒 / TOEICスコア 現在920点
TOEICの特徴・特色
ボクの思うTOEICの特徴は、次の3つです。
単語・熟語は少なめ&易しめ
まず1つ目の特徴として、「単語・熟語は少なめ&易しめ」という点があげられます。
相対的に見た上での印象なのですが、大学受験の難関校レベル・英検1級(あるいは準1級)といった試験と比べると、単語レベルは決して高くないと思います。
TOEICでは大学受験では目にしなかったようなクセ強めの単語も出てくることも事実ですが、難易度的に高いかというと、決してそんなことはありません。
また、他の試験に比べて単語帳に掲載されていない単語が出題される確率も低いように思います。
仮に出てきたとしても、その単語を知らなくても全体的に理解することはできる・対応できるケースがほとんどです。
ですので、大学入試や英検などに比べると単語を知ってさえいれば読める・聴けるといった問題の比率が高いと感じるのです。
「読める・聴ける」がそのまま「解ける」につながる、とも言い切れないのがTOEICの難しい点なのですが(これについては次の項目で詳しく)、少なくとも「読む・聴く」にはつながります。
個人の印象であり、客観的なデータに基づくわけではないので、その点を繰り返し述べておきますが、要は「単語を固めているかどうか」が「読める・聴ける」に結びつきやすい試験だと言えます。
あくまでも他の試験と比較しての印象です。「余裕で覚えられる」ということではありません。
TOEICの単語学習も当然、時間と労力が必要ってことですね!
TOEIC特有の「フィルター」がある
2つ目の特徴としては、「TOEIC特有のフィルター」の存在があげられます。
通常、英語の試験と言えば、「英語力を問う」試験であり、大学受験や英検は「英語力」というフィルターを通して受験者を「合格」「不合格」にふるい分けます。
もちろん、TOEICにも「英語力」のフィルターはありますが、ボクはそれ以外のフィルターの要素が強いことがTOEICの特徴だと考えています。
上で、「読める・聴ける」が必ずしも「解ける」にはつながらない、と話しました。実際、TOEICでは「英語力」とは関係のない能力を問われる問題も出てきます。
あなたがすでに、TOEICの本試験なり過去問なりを解いた経験があればわかってもらえると思いますが、高校・大学入試のような“純粋な英語力”を問う問題に慣れているボクたちから見ると、面食らってしまうような問題が出題されます。
ボク自身、TOEICの問題を解きながら「英語力と関係ないやんけ…」と思うことがあります(笑)。
他にもリスニング問題でよくありがちなのが、リスニング力が十分で、音声ナレーションもバッチリ聴きとれたけど、いざ問題を解こうとすると、「どんなハナシしてたっけ?」となること。
日本の一般的な試験に比べてリスニング問題の分量が多いこと、1題あたりの長さが長いことが原因ですが、こうした点に対応するには「短期記憶能力」を鍛えておかなければなりません。
リーディング問題に目を向けても、「特殊なフィルター」は同じように存在します。
ボクがリーディング問題を見て思うのは、「英語力よりもむしろ国語的な読解力が必要だな」ということです。
長文問題などで、文の最後の方が問題として問われているけど、その答えとなる部分は文の冒頭にあることがよくありますが、これは学生時代に国語の現代文の問題にあった形式です。
現代文って、ボクたち日本人は当然「読める」わけですが、100%「解ける」わけではありませんよね。
個人的な印象ですが、このような「現代文的な」出題パターンは、大学受験の英語試験などに比べてTOEICの方が圧倒的に多いように思います。
また「想像力」も重要です。
ボクはスタサプのTOEIC講座を受講していましたが、講師の関先生はいつも「問題の場面をイメージとして思い浮かべることが大切だ」と話していました。
問題の中の世界を英語だけで切り取ろうとすると正解にはたどり着けません。クッキリとイメージする能力が必要なのです。
文章全体の場面を「英語力」を通じて把握したうえで、「国語的読解力」や「短期記憶力」「想像力」をフル活用させる。
「国語的読解力」「短期記憶力」「想像力」はいずれも純粋な英語力とは関係がない、あるいは関係が薄い部分であり、英語力とは別で対策が必要となってきます。
余談ですがなぜTOEICはこのような複雑なフィルターを設けているのか、少し考えてみました。
TOEICにはそもそも合格・不合格の線引きがありません。
大学入試や英検であれば、数字ももちろん重要ですが、肝心なのは「合格すること」です。
受験者を合格か不合格かの2つに分けるシンプルな仕組みなので、そのためのモノサシも「英語力」ひとつで十分なのです。
一方でTOEICは990点から0点まで、5点刻みでたくさんの段階に分かれています。合否の2つではなく、たくさんの階層に受験者を振り分けなければなりません。
そのために必要なのが、「英語力以外のモノサシでも測る」ということだと思います。
英語力以外の要素を入れる。つまり制限時間を厳しくしたり、英語とは関係ないような問題を挟んだりすることで、英語力だけでは明確に区別できなかった受験生を、細かくランク付けすることができるのです。
世界的にTOEICがビジネスの世界で評価されるのも、英語力以外の能力も持ち合わせていることを証明するからだと思います。
近年、大学受験の難化が叫ばれていますが、ボクは英語自体が難しくなっているのではないと思っています。
おそらく大学受験がTOEIC化してきて、いろんなフィルターが設定され始めているのではないでしょうか。
それはつまり、かつてのように「英語力」というフィルターだけでは測れない、複合的な要素で受験生を選別したいという大学側、というよりは日本社会の要請が働いているからだと思います。
TOEICは「純粋な英語試験」ではないということですね!
はい、そう思います。そこに気付くことが高スコアへの第一歩かと!
時間制限が厳しい
3つ目の特徴としては、やはり「時間制限が厳しい」ことがあげられるでしょう。
TOEICにおいて受験者が最も苦労するのが「厳しい時間設定」ではないでしょうか。これはおそらくTOEIC800~900点台の方でも苦労する部分だと思います。
ボク自身、この時間制限に苦労しましたし、おそらく今現在のスコアから990点満点の間に横たわっている1番の問題が、この時間的な問題だと感じています。
リスニング45分・リーディング75分という枠の中で問題を解かなければなりませんが、特にキツイのがリーディングの枠でしょう。
試験が終わってみると、「リーディング問題の最後の方はマークシートを塗りつぶすだけになっちゃった」という受験者も少なくありません。
こうしたことを避けるには、時間配分などの戦略を前もって練っておくことや、先ほど話した国語的読解力を育てることなど、さまざまな対策が考えられます。
世の中には、「リスニング問題は選択肢をあらかじめ見ておく」「リーディング問題ではPart7から解いていく」など、主に受験テクニック的なハナシも溢れています。
時間制限の問題ひとつに対して、これだけ多くの対策が話題に上るということ自体が、時間制限のハードルの高さを物語っていると言えます。
なかなか時間内に解き終わらないんだよなぁ…。
テクニックも大事だけど、本質はもっと深いところにあるんじゃないかな。
TOEIC学習でとるべき対策・戦略
上記の特徴を踏まえたうえで、ボクがTOEIC学習でとるべきだと思う対策・戦略は、次の3つです。
目標スコアに関わらず、990レベルの単語・熟語まで固める
1つめの特徴である「単語・熟語は少なめ&易しめ」に応じて取るべき対策は、「目標スコアに関わらず、990レベルの単語・熟語まで固めておく」ということです。
繰り返しになりますが、英語の試験に限らず、どんな分野あっても「知ってさえいれば読める・聴ける・解ける問題」というものがあります。
例えば、試験ではうっかりケアレスミスで落としてしまう問題やたまたま読み違えてしまい落としてしまう問題など不確定な要素がある一方で、高い確率でとることのできる問題もあります。
高い確率でとることのできる問題とはつまり、「知ってさえいれば解ける問題」です。
英文を深読みしたり、状況を推測したりすることが求められるわけではなく、単純に「知ってるか・知らないか」を問われる分野が必ずあります。
そして、試験の鉄則は、こうした「知ってさえいれば解ける問題」を確実に押さえることだと思うのです。
TOEICをはじめとする英語の試験で、このポイントに該当するのはやはり「単語・熟語(ボキャブラリー)」でしょう。
単語さえ知っていれば読める・聴ける・解ける問題が一定数存在するのです。
ですから、「単語・熟語を固めた状態で試験に臨む」ことがとても重要です。
受験者のなかには、「自分の目標スコアは600点だから、600点レベルの単語を覚えてれば十分だ」という人がいますが、これはホントにもったいない。
単語・熟語を990レベルまで固めておくことで、正答率がグッと上がり、より確実に600点に達することができますし、あわよくば700点・800点だって可能になってきます。
日本の学校教育では「中学英語ではこのレベルの単語まで」「高校ではこのレベルまで」と段階が設けられているので、ボクも含めてこの状況に慣れてしまっているのでしょう。
ボクがあなたに提案したいのは、こうした段階で区切る勉強から抜け出すことです。
仮にあなたの英語レベルがまだ初学者レベルであっても、990点レベルの単語帳まで用意しましょう。
「自分はまだ初学者だから…」というのは謙虚な姿勢に見えるけど、多くの場合、逃げ道を作っているだけです。
「知ってさえいれば解ける問題を確実に押さえるために単語・熟語を固める。」
これが対策の1つ目となります。
勉強に謙虚さなんて必要ないですね!
自分の可能性を低く見積もるのは、ホントにもったいないです!
問題演習を数多くこなす
2つ目の特徴「TOEIC特有の『フィルター』がある」に対しては、「とにかく問題演習を数多くこなして、さまざまなフィルターに対応できる能力を身につける」ことが必要です。
ここはもう方法論とか理屈ではありません。
TOEIC側は受験者をTOEIC特有のフィルターにかけるために、TOEIC特有のクセのある問題を出してきます。
それに対応するために、とにかく量をこなす。
量をこなすことでTOEICの出題形式に慣れ、高校・大学受験のような「純粋な英語試験」との感覚の差を埋めていく。
たくさんの問題を解いていると、TOEICでよく出てくる人名を発見したり、問題形式のお決まりのパターン・法則性を見つけたりもします。
スコアとは関係ないけれど、そうした「TOEICの世界」を身近なものとして捉えることができるようになることが大切です。
多くの問題に向き合うことで徐々にではありますが、「国語的読解力」や「短期記憶力」「想像力」は養われていきます。
はじめのうちは、問題を解いていても不正解ばかりで落ち込んでしまうかもしれませんが、そのときには「TOEICは純粋な英語試験ではない」ということを思い出してください。
TOEICはボクたちがこれまでに受けてきた試験とは全く異なります。
新しい分野に挑戦する際に、はじめは苦戦して当然です。ボクも含め、多くの日本人が、「日本型の試験」との違いに苦しんできたのです。
学生時代にまじめに勉強に取り組んできた人ほど、そのギャップに苦しむでしょう。
だから、間違えて当然。うまくいかなくて当たり前。
あれこれ考えるよりも量をこなすしかない。量をこなすことでしか解決できないのだと思います。
ボクは以上のことから、「TOEICは大学受験や英検以上に問題演習量が重要」だと考えます。
どんな世界にも「量をこなすことでしか身につかないこと」ってありますからね。
確かに。その点はもう、割り切るしかないですね。
英語を体に浸透させる
3つめの特徴「時間制限が厳しい」への対策としては、「英語を体内(脳内)に浸透させる」という方法が効果的です。
ボクは大学受験のとき、それにTOEICで900点台を取ったとき、「試験問題を見て理屈よりも先に感覚で分かる」という状態になっていました。
文法問題を見て、「あっ、ここの空所には副詞が入るから正解はこれだ」というのが英文のリズム・流れでわかってしまう。
あるいは、大げさに聞こえるかもしれませんが、長文を読んでいると、英語の構文(構造)が浮き上がって見えてくる。
どちらも、「英語が体内(脳内)に浸透している状態」だったのではないかと思います。
基本(理論)を徹底し、英語を体で理解するためのアプローチをとったことにより、英語が自分の体(脳)にしみ込んで、理屈よりも先に感覚で分かる。
TOEICで満点を取ったり、東大に合格したりするような人は、もっともっと深いところまで英語が浸透しているのでしょう。
英語に限らず、スポーツなどでもそうですよね。
一流のスポーツ選手は、練習によって、技術を体に浸透させる・覚え込ませるわけです。
漫画・スラムダンクでもそのようなシーンがあります。
全国大会の1回戦。湘北高校の1年生エース・流川楓は相手選手のファウルにより目を負傷。片目が見えない状態でのプレーを余儀なくされます。
距離感がつかめず、困難な状況に陥りますが、流川は果敢にプレーし、シュートを決めます。
シュートを打つとき・シュート後に流川が言ったセリフがこれ。
「体がおぼえてらっ」「何百万本もうってきたシュートだ」
SLAM DUNK 24巻
目が見えなくても、体がシュート動作を覚えている。感覚でどうにかなってしまう。
数えきれないほどの基本練習の賜物です。
再三話しているように、TOEICでは厳しい時間設定の中でたくさんの問題を消化しなければなりません。
これはつまり「英語を理屈であれこれ考えているヒマがない」ということです。
問題の英文を読んで(聴いて)、理屈で考える前に感覚でポンッ、ポンッと答えを出していくことが求められるのです。
そのためには、「英語を体で覚える・体に浸透させる」ことが必要になってきます。
流川の負傷にもかかわらず、試合は湘北の勝利。試合後、流川を負傷させた相手校のエース・南は湘北の宿舎を訪れ…
英語学習ブログなのに、スラムダンク語りだしちゃったよ…。
TOEIC勉強法・効果的なアプローチ
上で示した3つのTOEIC対策に沿って、ボクがあなたに提案する学習法(重点的に学習すべき分野)は次の3つです。
単語・熟語の徹底
やはり、基礎となり、かつ最重要なのが「単語・熟語」でしょう。
先ほども話したように、仮にあなたが初学者であっても、イッキに990レベルの単語学習まで着手することをおすすめします。
ボクは「キクタンTOEIC」という単語帳の800点レベルと990点レベルを同時に購入して、2冊を同じペースで学習していました。
そして、TOEICの単語学習では、「単語がどのパートで問われるか」も把握しておくことも重要です。
TOEICはいろいろなクセのある問題を出してきますが、その一方で出題パターンというのはある程度固定化されています。
単語についても同様で、「リスニングパートで出題されやすい単語」「リーディングパートで出題されやすい単語」がほぼわかっています。
ですので、TOEIC対策に特化した単語帳を通じて、「リスニングで問われやすい単語は発音もチェックする」「リーディングで問われやすい単語はどの意味で出題されるのかも覚える」といった対策をとらなければなりません。
表面的な意味を暗記するだけじゃダメってことですね!
細かい部分まで「対TOEIC」を意識して、取り組みましょう!
※効果的な単語学習法については、以下の記事にまとめています。よければどうぞ。
実戦形式の問題演習
TOEIC特有のフィルター・TOEIC特有のクセのある問題に対しては「問題演習を数多くこなすこと」の重要性をお話しました。
はじめのうちは、上の単語学習や文法事項のおさらいなどが中心になるでしょうが、徐々に問題演習の比率を上げていきましょう。
ここで、ボクがあなたにおすすめしたいのは、「本番と同じシチュエーションで問題演習に取り組む」ということです。
「200問を通しで解く」ことに加え、「他人がいる環境で解く」ことも大切だと感じます。
実際の試験会場では、たくさんの人に囲まれながら問題を解かなければなりません。
物音がする程度ならいいでしょうが、中にはガサツな人がいてイライラさせられることもあり得ます。
ボクは試験中に隣の人が何度もトイレ退室をしたため、もうそっちの方ばかり気になってしまったことがあります(笑)。
そうした状況でも、できるだけ平常心で取り組めるように、普段から他人がいる環境でトレーニングを重ねておくと良いと思います。
心の中で「どんだけトイレ行くねんっ!」とツッコまずにはいられなかったんです…。
わかるような気がするなー(笑)。
音読を通じた構文学習
3つ目の対策である、「英語を体に浸透させる」ためには、「音読を通じた構文学習」をおすすめします。
ボクは英語の上級者と初心者を分けるものは「構文を深く理解しているかどうか」だと考えています。
構文は、英語という言葉を細かく分解し、その構造を理解するためにあります。
英語を、日本語を介在させず英語のまま(英語の構造そのまま)理解するために構文を学習するのです。
そして、その構文・構造を体にしみ込ませるのが「音読」なのです。
細かく分析した英文を、声に出して読むことで、自分の体内に浸透させていく。
ボクは英語を体で覚えるうえで、このプロセスは欠かせないと思っています。
個人的な学習経験では、音読を毎日続けて3か月ほど経つと、「英語を英語として理解できる(イチイチ日本語に訳さなくてよい)」「英文を返り読みする必要がなくなる」といった効果を感じるようになります。
「日本語に訳していた時間」「返り読みしていた時間」が無くなることで、TOEICの厳しい時間制限に対応できるようになっていくわけです。
また、リスニング力強化目的で英語を体に浸透させる学習法としては、シャドーイングがあります。
同じように、声に出すことで、英語を体で覚えるのに適した学習法です。
個人的に、シャドーイングは英語の「音」を体で覚えるのに最適で、音読は英語の「構造・意味」を体で覚えるのに最適だと考えています。
構文の果たす役割・音読の持つ力は、日本ではまだまだ過小評価されてる気がします。
構文は意外とあっさり身につけられるから、初学者でもすぐに取り組むことをおすすめします!
※構文・音読・シャドーイングについてはそれぞれ以下の記事にまとめています。
【TOEIC】使用した参考書・問題集・講座【おすすめ】
以下では、参考までにボクが使用した教材を紹介します。
【単語帳】キクタンTOEIC L&Rテスト
単語帳はこちらの「キクタン」を使用。
TOEICの単語帳で最もメジャーなのは「金フレ」かもしれない。
けど、ボクは大学受験で使ったようなオーソドックスな単語帳が良かったので、キクタンをチョイス。
【レイアウトがシンプルで見やすい】【細部にいたるまでTOEIC対策が徹底している】といった点が強み。
1日あたりの学習量を16語から設定できるので、忙しい社会人でも学習プランに応じて使いやすい。
ボクは「単語帳はベタなものでいい」という考え。
ベタでシンプルなものを、誰よりも使い込むのが、単語力をつける王道…、だと思う。
【文法参考書】キク英文法
文法の基本書として使用したのは「キク英文法」。
ボクはTOEICでは、大学受験ほど細かい文法知識は必要ないという考え。
文法の細かい知識よりも、それぞれの文法事項の持つ本質的なイメージをつかむことが大切だと思う。
その上で、文法の広い範囲をカバーしつつ、細かいところにはあまり突っ込んだ解説をしていない本書はとても良かった。
ボクのように、学生時代からブランクが空いてしまった社会人の方には強くおすすめしたい。
【文法問題集】TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
TOEICのPart5対策で使用したのが「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」。
上記の「キク英文法」でおおよその文法知識をおさらいしたうえで、アウトプット教材として活用した。
時間制限が厳しいTOEICで、最も時間を短縮しやすいのがPart5。
早く解くには、文法の知識を感覚に落とし込む、あるいは問題慣れしておくことが有効。
1000問という分量を何度も繰り返し解くことで、時間短縮につながる。
何周もまわすうえで、解説がコンパクトにまとめられている点もGOOD!
【講座】スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース
オンライン講座としては、こちらの「スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース」を利用した。
とりあえず無料体験だけのつもりだったけど、受講料を超える価値があると判断したので、6か月パックで受講。
この講座の強みは、【問題演習量が豊富】【シャドーイング機能が使いやすい】といった点。
たくさんの問題を解いて、関先生の解説動画も付いているので、問題集よりもはるかにコスパがいいと思う。
ある意味、「問題集のサブスク」とも言える。
参考書、問題集、シャドーイング教材など、あらゆる要素が詰まっているので、紙媒体としての過去問などは購入する必要が無かった。
結果的に目標スコアに到達するまでの「時間」と「お金」の両方を節約できた。
\ 詳細はこちら! /
まとめ:勉強法確立のために「自分で汗を流す」「走りながら考える」
いかがだったでしょうか。
冒頭でも話したように、ボクの現時点でのTOEICに対する分析・効果的だと思う勉強法についてまとめてみました。
個人の主観オンリーなので「合う人」「合わない人」それぞれだと思いますが、その一方で、実体験をもとにTOEICの特徴から逆算した勉強法なので、具体的でゴール地点が明確な内容だったと思います。
結局、勉強法に「正解・不正解」はありません。「自分に合う・合わない」があるだけです。
そして同じ人であっても、その時々で最適な勉強法というものは移り変わるものでしょう。
ボクが大切だと思うのは、「自分で汗を流すこと」、そして「走りながら考えること」です。
他人の勉強法をそっくりそのままなぞるのではなく、自分が汗を流して勉強に取り組み、自分オリジナルの学習法を確立させる。
そして、一度確立させた学習法でも、日々の勉強に取り組みながら、必要に応じてマイナーチェンジさせていく。
イチイチ立ち止まるのではなく、走りながらベストな形を模索していくことが重要なのです。
この記事が、あなたオリジナルの学習法の確立、さらにはTOEICの目標スコア達成につながるひとつのきっかけになれたなら、とてもうれしく思います。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。