【体験談】英語の学び直しは何からやるべき?経験してわかった効果的な学習手順

今回は英語の学び直しにおける効果的な学習手順について、ボク自身の経験をベースに考察していきます。

学び直しに取り組む中で多くの方を悩ませるのが、「何から手をつければいいのか」という点ではないでしょうか。

学生時代とは異なり、学び直しにおいては「方法」「手順」「教材」「時間配分」など、すべてを自分で組み立てていかなければなりません。

無限の選択肢があり、自由すぎるがゆえに、「何から始めればいいんだろう」と思い悩むのも当然と言えるでしょう。

社会人として日々の仕事や家事と並行しながら英語学習に取り組むわけですから、いかに限られた時間・リソースを有効に使うかがポイントになってきます。

そのために必要となってくるのが、正しい学習手順をあらかじめ把握しておくこと

大まかな指針・方向性を設定しておくことで、限られた時間・リソースを必要箇所にピンポイントで投入していくことが可能となります。

その意味において「何から手をつければいいか」と悩むことは正しい手順の入り口であり、必要なプロセスのひとつと言えます。

この記事ではこうした学び直しに特有の問題点を踏まえたうえで、社会人の英語学習に有効な学習手順を提案したいと思います。

学び直しと言っても、趣味・娯楽として楽しむ英語から資格試験・ビジネス英語など、学習分野は多岐にわたります。

ここで示す提案は、そうした学習分野いずれにも通じる、いわばすべての英語学習の土台となるプロセスだと考えています。

とりわけ、学生時代に英語が苦手だった方長期間英語から離れていた方にとって有益な情報が含まれているはずです。

アシスタント

この記事では、以下のような情報を知ることができます。

  • 英語の学び直しに必要な戦略・考え方
  • 学び直しにおいてまずはじめに取り組むべき学習
  • 学び直しではじめに取り組むべき参考書

この記事を書いた人

ヒラク

TOMOSU BLOG 運営者・執筆者

早稲田大学政治経済学部政治学科卒 / 現在TOEIC920点

目次

【英語の学び直し】社会人に必要な学習戦略

英語の本質に沿った学習

具体的な学習手順のハナシに入る前に、まずは学び直しにおける効果的な学習戦略について考えたいと思います。

学生時代と比較したときに、学び直し特有の問題として浮かび上がってくるのが、「学習時間が限られている」ということです。

仕事や家事に加え、プライベートな時間も必要ですし、家庭を持っている方であれば家族と過ごす時間も大切にしなければなりません。

それらすべてを差し引くと、英語学習に使える時間は決して多くはないはず。

学び直しにおいては、この「少ない時間」をどう使うかが英語力の伸びを左右します。

ボクがここで提案したいのは、まずはあなたの使える学習時間を「英語の本質部分の習得」に全振りしましょうということです。

英語全体にボンヤリとアプローチをかけるのではなく、本質部分だけに絞って学習するということです。

本質=土台とも言えるので、まずは学習時間の(ほぼ)すべてを土台づくりに注ぐということになります。

この方法は、全体にアプローチをかける方法に比べて、その後の英語学習の効率を高めてくれます。

まず土台を固めることで、土台から上の部分を積み上げていくスピード・確実性がググっとアップするわけです。

野球で例えるなら、まずキャッチボールと素振りをしっかりとできるようにすることで、より効率的な実戦練習ができるようになり、結果的により早く、より確実に上達するのと同じことです。

ボクは高校時代は英語が苦手でしたが、予備校で過ごした1年間で英語成績が急上昇しました。

この差をもたらしたのが「全体にボンヤリと」 or 「土台に全振り」の学習法の違いでした。

とある英語学習者

なるほど!まずは明確な戦略を立てることが大切ですね!

ヒラク

戦力(学習時間)が限られているからこそ、戦略の重要性も増すはずです!

英語の本質とは何か

それでは、英語の本質部分とは何かということについてお話します。

ボクが考える英語の本質は、次の2つです。

  • 単語
  • 構文(5文型)

この2つは、英語の本質部分であり、土台です。これをスマホに置き換えて例えると、次のようになります。

  • 【単語】=パーツ・部品
  • 【構文(5文型)】=OS(オペレーティングシステム)
  • 【構文を除く文法事項】=アプリ

最小の単位としてスマホを構成するパーツ・部品に当たるのが【単語】スマホを正常に機能させる OS に当たるのが【構文(5文型)】です。

スマホは各パーツを組み立てるだけではスマホとして機能しません。

そこに Android とか iOS のような OS をインストールしてはじめてスマホとしての役割を果たしてくれます。

OS のおかげで、入力した情報が正しく処理されたり、アプリがしっかりと作動してくれたりするわけです。OSはいわば「スマホの司令塔」と言えます。

英語もこれに似ています。

【単語】というパーツが英文を構成していることは言うまでもありませんが、そのパーツを司令塔として制御・コントロールしているのが【構文(5文型)】です。

パーツを組み立てただけではスマホとして機能しないように、単語をランダムに並べただけでは言葉としての役割を果たすことができません。

そこで【構文(5文型)】が各パーツを正しい順番で並べ、英文に秩序をもたらし、それぞれのパーツや英文全体の持つ意味を決定づける枠組みとして機能します。

英単語はひとつの単語が複数の意味を持つことが通常であり、例えば動詞にもひとつの単語にいろいろな意味があります。

この動詞がどの意味を持つかは、文型によって決まります。司令塔である【構文(5文型)】が OS のようにパーツの動きや役割を制御しているのです。

5文型というガッチリしたルールがあるおかげで、英語が言葉として機能していることがわかりますよね。

ところが、一般的な文法書を見ると、5文型についてはサラッと触れているだけのものが多く、日本の英語学習においては、5文型以外の特殊構文や細かい文法知識の方が重要視されたりします。

ですが、OS をインストールしなければスマホが機能しないのと同じで、5文型を身につけなければ英語を理解することはできません。

この2つとは異なり、5文型を除く【細かい文法知識】はいわばアプリです。

SNSアプリ、ショッピングアプリ、地図アプリなどはあると便利なものですが、スマホを機能させるうえで必須のものではありません。

文法書を開けば5文型以外にも特殊構文とか、時制とか、不定詞などが出てきますが、これらは英語全体に決定的な影響を与えるものではなく、その役割は部分的なものです。

そして、こうしたアプリが正しく機能するのも OS の存在のおかげです。

ボク達は学生時代にやたらと細かい文法知識を覚えさせられますが、これは OS をインストールしてないのにアプリをダウンロードしちゃってるようなもので、英語理解に適した学習法とは言えません。

「日本人は英語ができない」とはよく言われることですが、原因はこの辺りにあるのではないでしょうか。

ですので、まずは【単語】というパーツをそろえること、そして【構文(5文型)】という OS をインストールすることが効率的なアプローチなのです。

※追記:通訳者・鳥飼玖美子さんが著書の中で、上記と同様の趣旨のことを語っているのを見つけたので、以下に引用します。

ことほどさように英文法は苦労の種ですが、文法規則の骨子を知ると、英語の仕組みの概要を掴むことができます。

言い方を変えると、文法というルールを勉強しておかないと、コミュニケーションという試合には出られません。

そのためになすべきこと。まず、最低限のルールを知る、というつもりで基本的な文法規則だけは勉強しましょう。

何が基本なのかといえば、「文の構造と5文型」です。

『本物の英語力』講談社現代新書
とある英語学習者

ふむふむ、まずはパーツと OS か…。

ヒラク

まずはこの2つをそろえて、スマホとして機能する状態にしましょう!

【英語の学び直し】何から始めるべきか~戦略を基にした学習法~

上記の戦略をもとに、あなたに提案したい学習法は次の2つです。

  • 【単語】広く浅く、脳に引っかける
  • 【構文(5文型)】読む(音読・多読)

単語:広く浅く、脳に引っかける

単語の学習法について、あなたにおすすめしたい学習法は「広く浅く、脳に引っかける」です。

具体的に説明します。(ここでは単語帳を使った学習を想定して話を進めます。)

ボクがこれまでの経験でつかんだ効果的な英単語暗記法には、以下の2段階があります。

  • 単語帳でたくさんの英単語・熟語に触れる
  • たくさんの英文を読む(聴く)

ここで、ボクが提案する「広く浅く、脳に引っかける」は①の段階になります。

この段階で英単語を完全に覚えてしまえたらそれでもいいのですが、基本的には「覚えられなくてもいい」というスタンスで単語帳をまわします。

単語帳に登場するたくさんの英単語を「脳に引っかける・一時保管する」というイメージで学習します。

実際に単語帳をやっていると、なかなか意味を覚えられない単語もありますよね。

そういった単語は「スペル」「発音」など、その単語が持つ特徴を何でもいいから脳に引っかけておく、あるいは自然と引っかかっているという状態でも構いません。

その状態で②のステップに移ると、英語長文の中に、脳に引っかけておいた英単語がバンバン登場します。

引っかけていた英単語を目にしたとき、あなたの脳内ではビビッと電気が走ります。「あっ、これ何回やっても意味を覚えられなかった単語だ!」って感じで。

いまだに意味は覚えられていないけれど、「スペル」「発音」「全然意味を覚えられないイヤな単語というイメージ」などが脳に引っかかっていたおかげで、この強烈な感覚が生まれます。

まさにこのとき、ビビッという感覚とともに、ただ引っかけていただけの英単語が「一時保管」の状態から、「長期保管」の状態に変わり、記憶として定着するのです。

ボクが日々の英語学習において大切にしているのは、「暗記は脳におまかせする」ということです。

あなたも経験があるでしょうが、暗記は自分のイメージ通りには進みません。「昨日やった英単語を半分も覚えていない」なんてことザラにあります。

ですので、【脳】と【意識】を切り分けて、脳を客観視することが大切です。

自分のイメージするペースではなくとも、脳には脳のペースがあるのだから、そのペースを尊重してあげるわけです。

これとは逆のケースもあります。

ボクはよく単語帳学習の中で、自分の【意識】としては「この英単語覚えてないな」と判断した単語なのに、【脳】がポンッと答えを出してくれることをよく経験します。

自分の脳なのにまるで別人格のようでおもしろいのですが、このケースからもわかるように【脳】と【意識】の学習ペースにはズレがあるのです。

だから、自分の意識でコントロールするのは「多くの英単語に広く浅く触れておく」というところまで。その先は脳にまかせるという学習法が、ボクのこれまでの経験から言える効果的な暗記法です。

そもそも、学び直しでは上記の②のステップがメインであり、学び直しの醍醐味もそこにあります。

学生時代に比べ、多種多様な英文に触れる機会があり、そこでは必ずさまざまな英単語と出会うわけですから、①のステップでは“とりあえず引っかけておく”くらいのスタンスで取り組むことをおすすめします。

とある英語学習者

とりあえず①マニュアルをザっと見て、②あとは現場で経験していくって感じかな。

ヒラク

②のステップでは、単語帳とは異なる意味を学ぶこともでき、ボキャブラリーを深めることにもつながります!

構文(5文型):読む(音読・多読)

構文の学習法についてはシンプルに「読む」という方法をおすすめします。

先ほども話したように、英語における構文はスマホにおける OS の役割を果たすものです。

だから、OS と同じように「インストール作業」が必要となります。それが「読む」というプロセスです。

自分の脳内に英語を情報として取り込み、即座に意味理解につなげるための枠組みを構築していくわけです。

「英語脳をつくる」というとイメージしやすいかもしれません。

具体的には、構文(5文型)という OS のおかげで、英語を英語として、前から順に理解できるようになります。

英文を1度読んだだけでは理解できず、何度も返り読みしたり、あっちこっちに飛んだりすることがなくなるわけです。ネイティブに近づくわけですね。

そのためには、まず第1段階として構文(5文型)の理論を学び、第2段階として実際に構文を脳内に浸透させていく、というプロセスが効果的です。

①理論→②実践という順番ですね。

①で司令塔としての役割を果たすことのできるOSを作成しておいて、②でインストールしていきます。

このインストール作業については、「ディープラーニング」をイメージしてください。

ChatGPTをはじめとする AI は学習対象となる分野を学ぶときに、「ディープラーニング」と呼ばれる学習法をとっています。

これは大量のデータを通じて、学習対象の持っているパターンやルールを学ぶ作業のことです。

これと同じように、ボクたちもたくさんの英語を読んで「英語ってこういうものなんだ」ということをつかんでいくわけです。

たくさんの英語を浴びて、自分の脳内に英語理解のための枠組みを浸透させていきましょう。

「読む」プロセスでは、ただ読む(黙読)だけでも一定の効果は見込めますが、ボクのおすすめは「音読」です。

江戸時代に寺子屋で行われていた「素読」を思い描いてもらえればわかりますが、声に出して読むという作業は外国語を理解する学習法として近年再評価されています。

自分の実体験としても、大学受験・TOEICなどで一定の成果を得ることができたのは「音読」のおかげだと感じています。

自分の声で、自分の脳に、英語対応の OS をインストールするわけです。

こうしてみると、上であげた単語学習と共通点がありますね。

どちらもおおまかな意味なり、理論なりをまず押さえたうえで、たくさん読むことを通じて理解を深めていくわけです。

「読む」にはほかに、「多読」もあります。あなたの好きな方法で【構文(5文型)】を身につけましょう!

とある英語学習者

「読む」じゃなくて「聴く」じゃいけないの?

ヒラク

「聴く」の場合、そもそも音を正しく聴き取れているのかという問題があるので…。音声認識力に自信のある方は「聴く」でもOKです!

※音読については以下の記事に詳しくまとめています。よければどうぞ。

その後の学習について

【単語】【構文(5文型)】をひととおり固めることができたら、その後はそれぞれの目的に沿った学習法を選択していけばよいでしょう。

この段階でスマホとして最低限機能するレベルに達しているわけですから、あとはそれを使いこなす人が自分好みのアプリをダウンロードしていけばいいわけです。

資格試験を考えている方であれば、構文以外の文法知識の習得問題演習が中心になるでしょう。

英会話目的の方であれば、口語表現の習得アウトプットがメインになるはず。

ボクの場合はTOEIC試験に進んだので、問題演習がメインとなりました。

ここで、ボクからひとつあなたに提案をさせてください。

あなたがどのような道に進むにせよ、せっかく学び直しに取り組むわけですから、学生時代とは異なるアプローチをとってみてはいかがでしょうか。

学生時代はとにかく文法を詰め込んで、その知識をもとに英文を読んでいました。

これはいわば「抽象→具体」というアプローチです。

英文法という原理原則を徹底的に網羅したうえで、それを英文で確認していくという流れで授業が展開されます。

学び直しではこれを逆転してみるのがおもしろいと思うのです。「具体→抽象」という順番ですね。

5文型を除く英文法はザっと学ぶ程度に抑えて、たくさんの英文(具体)に触れる中で、英語の原理(抽象)に近づいていく方法です。

英語とは離れますが、数学研究者・森田真生さんは著書の中で次のように述べています。

たとえば江戸時代の日本には、「和算」という独自の数学文化があった。

そこでは、まっしぐらに抽象化・普遍化に向かわずに、特殊な設定下の具体的な例を数多く身に付けることを通して、背景ではたらく原理を少しずつ「悟っていく」ような学習法・教授法が重視されたという。

和算には、西欧近代数学とは異なる数学の美意識と価値観があったのだ。

森田真生『数学する身体』

ボクたちが受けてきた学校教育は「西欧式」のものです。

英語であれ、数学であれ、抽象化・普遍化が重視され、「抽象→具体」あるいは「抽象>具体」といった教育が行われます。

英語であれば文法が、数学であれば公式が重視されますよね。

その是非はとりあえず置いておいて、このプロセスをまた繰り返すのではなく、あらたなプロセスに取り組んでみる。それが学び直しならでは、なのだと思うのです。

和算のようにたくさんの具体(英文)に触れることを通して、その背景ではたらく原理を少しずつ「悟っていく」学習法。

英語では「多読」がこのプロセスに該当するのでしょうが、実際にボクは今現在、このアプローチに取り組んでいます。

とある英語学習者

「素読」とか「和算」のように、一見非効率に見える学習法の中に可能性を感じますね。

ヒラク

学び直しでは、「効率」や「常識」に流されない姿勢を身に付けることも必要かもしれません。

【英語の学び直し】まずはこれから!おすすめの参考書

ここでは【単語】【構文(5文型)】の学習におすすめの参考書を紹介します。

単語帳

Distinction 2000

学び直しに最適だと思うのがこちらの「Distinction 2000」

この単語帳が目指すのは、「立体的な英語力の養成」

資格試験にも日常英会話にも通じる、骨太な英語力の養成を視野に入れている。

個人的な印象としては、収録されている英単語は資格試験向き、例文や著者のコメントなどは英会話向き。

洗練されたデザインが学習モチベーションを高く維持してくれるのもうれしいポイント。

英単語帳の概念を変える、画期的な1冊だと思う。

究極の英単語

こちらも資格試験と英会話の双方を視野に入れた単語帳「究極の英単語」

難易度ごとに4冊に分かれており、合わせて12,000語が収録されている。

TOEICで出題されやすいものには例文が付けられるなど、その英単語が実際にどのように問われるか・使われるかが記載されている。

ボク自身は、上記DistinctionやTOEIC単語帳で身につけたボキャブラリーを強化する目的で、「究極の英単語Vol.3・4」に取り組んだ。

英語は結局、単語力がものを言う。

真のボキャブラリーを身につけたい方は、ぜひ手にとってほしい。

構文

こう読みこう解く英文読解

英語構文、なかでも5文型に重点を置いているのがこちらの「こう読みこう解く英文読解」

当ブログにて構文の記事を書く際にリサーチした参考書の中で、もっとも質が高いと感じたのが本書。

英文をスラスラ読むことのできる人が、実際にはどのように英語に対峙しているのか。

本書ではその答えを「構文」にあるとし、5文型をもとにした英文読解法をイチから学ぶことができる。

受験参考書ではあるけれど、すべての英語学習者におすすめしたい1冊。

富田の英文読解100の原則

構文について、さらに掘り下げた知識を学ぶことができるのがこちらの「富田の英文読解100の原則」

個人的に受験でも学び直しでもお世話になった参考書。

英文を理解するための指南書として、これ以上の参考書は存在しないと思う。

読解のための理論を徹底的に固めることができるので、非常に質の高い OS を組み立てることにつながる。

原理原則をしっかり押さえたい方じっくりと英語学習に向き合いたい方には強くおすすめしたい。

まとめ:伸び悩みを感じたときにチェックすべきポイント

いかがだったでしょうか。

英語の学び直しにおいて効果的な学習手順についてお話してきました。

参考までに、ボクは音読を毎日繰り返した結果、およそ3カ月程度で「英語脳になれた」と実感できました。

ある受験予備校の講師は「100日」と話していましたので、およそ3~4カ月程度の期間を要すると考えてよいはずです。

上記のようなプロセスをしっかりこなした後に、日々の学習の中で「成長を実感できない」「ある一定のレベルからスコアが伸びない」という状況に陥るかもしれません。

そんなときは、以下の3つのポイントを確認してみてください。

  • 本質から離れていないか
  • 絶対量が不足していないか
  • 易しい難易度に留まっていないか

1点目は「本質から離れていないか」という点。

【単語】【構文(5文型)】という本質をおろそかにしていないか、という視点を常に持つようにしてください。

特に単語は日常的に触れていなければ、あっという間に忘れてしまうものです。コンスタントに単語帳に触れる時間を確保することをおすすめします。

2点目は「絶対量が不足していないか」という点。

ボク自身、学び直しにおいて伸び悩みを感じたときに、その原因となっていたのが「量の不足」でした。

社会人になると学習時間の確保が難しいため、英語に触れる量が少なくなってしまいがちです。

また日本人はマジメですので、知らず知らずのうちに細かい文法事項メインの学習になってしまい、結果、英語よりも日本語に触れている時間の方が長くなっているケースもあります。

英語は言葉ですので、上達のためには「量を消化する」ことが欠かせません。

3点目は「易しい難易度に留まっていないか」という点。

これも日本人の英語学習者に多く見られるのですが、とにかく簡単な英文・問題だけに触れているケースがあります。

あなたの目指している英語レベルにもよりますが、学び直しにおいて本当の英語力を身につけたいのであれば、どんどん難しいレベルにもチャレンジしていかなくてはなりません。

勉強に限らず、スポーツでも何でも、上のレベルを目指すのであれば、実際に上のレベルに飛び込まなくてはいけませんよね。

ボクは英語の多読に取り組む際、意識的に難易度の高そうな本も読むようにしています。

日々の英語学習が苦しくなってしまうことは避けなければいけませんが、そのあたりのバランスも見極めつつ、上のレベルにもチャレンジすることをおすすめします。

長々と語ってしまいました。

ここで紹介したプロセスが、あなたの英語学習に役立つものであったならとてもうれしく思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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