今回は「早稲田大学合格体験記」という形で、自分自身の受験体験を通じて得られた体験をまとめ、あなたにシェアしたいと思います。
ボクは高校卒業後、1年間の予備校生活の末に第一志望の早稲田大学政治経済学部政治学科に合格することができました。
今振り返ってみると、その予備校生活において大学受験はもちろんですが、社会人となってからも生かすことのできる貴重な教訓を得ることができたと考えています。
この記事ではまず、自分の受験生活における「良かった点」「悪かった点」を振り返りたいと思います。
その上で、そのポイントから浮かび上がってくること、つまり受験勉強においては何が大切なのか、どういったことを意識して取り組むべきなのかということについて考察していきます。
高校時代、まったく勉強ができず落ちこぼれだった自分が、どういう経緯で早稲田合格をつかみとったのか。
あくまでも一人の人間の体験・考えにすぎませんが、これから受験勉強に取り組む方や受験勉強に行き詰まっている方にとって役立つ情報が含まれているはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
この記事では、以下のような情報を知ることができます。
- まったく勉強のできなかった筆者が、どのようにして難関大学合格を果たすことができたのか。
- 受験生が勉強法以前に意識すべきこと。
- 筆者が自らの体験を振り返った中で浮かび上がってきた“本当に大切なこと”。
- 筆者があなたに伝えたい、応援メッセージ。
この記事を書いた人
ヒラク
TOMOSU BLOG 運営者・執筆者
早稲田大学政治経済学部政治学科卒 / 早稲田5学部・上智3学部を受験し、すべて合格
【早稲田合格体験記】高校時代の成績・受験結果
はじめに、高校3年時の成績について軽く触れておきます。
ボクは地方の公立高校に通学していました。県内のすべての高校を偏差値順に並べるとしたら5~10番目くらいの高校だったと思います。
1学年10クラス、すべて普通科の高校で、文系4クラス・理系6クラスに分かれている、進学校に位置づけられる高校でした。
ボク個人はというと、3年間を通じて学業成績はサッパリ。特に、理系科目が苦手でたびたび赤点を出すことがあり、教師としての評価を気にする担任の先生に煙たがられるような存在でした。
勉強を頑張るわけでもなく、部活に熱中するわけでもなく…。何ともまぁ、中途半端な高校生活だったと思います。
タイムマシンに乗って、高校時代の自分に往復ビンタをかましてやりたいくらい(笑)。
高校3年の受験では、何校か合格通知を受けましたが、とりあえず受かりそうな大学に願書を出したというだけのこと。
行きたい大学ではなかったですし、はじめから浪人予定だったので、すんなりと予備校生活に移ります。
予備校は「メジャーだから」という理由で東進ハイスクールを選びました。あまり深く考えずに東進を選んだことが、結果的にボクに幸運をもたらしてくれることになります。
あー、眠いー。やる気しねぇー。
何やってんだ、高校時代の俺ぇー!しっかりしてくれぇー!
【早稲田合格体験記】良かった点~ボクを合格に導いてくれたもの~
予備校生活を振り返ったときに「良かった点」としてあげられるのは、以下の5点です。
この人についていきたいと思える先生との出会い
良かった点の1つ目としてあげられるのは、「この人についていきたいと思える先生との出会い」です。
早稲田に合格できた大きな理由のひとつが先生を信じたことだと思います。もしかしたら一番大きな理由かもしれません。
予備校時代、東進ハイスクールでの英語講師・今井宏先生との出会いがなければ、良い結果は得られなかったでしょう。
例えば先生が勉強法についてこうした方がいいと言われた場合、それに対して疑いを持ちませんでした。
「そんなやり方非効率だ」とか「めんどくさそう」などと思いませんでした。とにかく信じた、信じられたのです。
そして何かを教わるときに素直になると、吸収率も段違いに上がります。それが成績の急激な上昇につながったんだと思います。
これに関連してボクからあなたにアドバイスです。
塾・予備校において講師を選ぶときのポイントは「感化力」です。
感化力とは、「人間的な説得力があるかどうか」と言っていいと思います。
同じセリフであっても、他の人が言ったらいまいち信用できないけど、その人が言ったら心の底から信じられる、そういう「人としての説得力」を備えている人に習うということです。
そういった感化力は、体験授業を受けてみればわかります。
体験授業を一コマすべて受けなくてもいい。最初の5分、いや1分でわかるでしょう。
先入観が何もない状態で感じた自分のインスピレーションを信じてください。
はじめの1分で「何かヤダな…」「なんか違うな…」と感じたら、その講師にはあなたに対する感化力を持ち合わせていないのだと判断して良いです。
ボクは予備校時代、感化力MAXの講師との出会いばかりでした。本当にラッキーだったと思っています。
大手予備校でトップの地位を維持している人たちの多くは、そのような人としての魅力も兼ね備えているのでしょう。
あなたも、講師選びの際は、教えることの上手・下手やクチコミの良し悪しだけでなく、その講師を人間として心の底から信じられるかどうかを基準のひとつにしてみてください。
自分のファーストインプレッションを信じていいんですね!
はい!ボクは今井先生を初めて見たときに「あっ、この人だ!」と感じました!
講義も参考書も必要最低限に抑えた
2つ目のポイントは「講義も参考書も必要最低限に抑えた」ことです。
早稲田合格者の中でも受講した講座・使用した参考書は少ない方だったと思います。その時々で、自分の学習目的に沿ったものにだけ手をつけるようにしていました。
1学期・夏期講習は基礎レベルのものだけしかしていません。
周囲の受験生が1学期の初めから過去問などに取り組んでいる中で、自分はとにかく基礎固めだけに取り組みました。
ブレずにその姿勢を貫いたことが、2学期以降、成績の急上昇となって表れたと思います。
使用する参考書を絞り込んだ分、例えば英単語帳を回した回数で言えば誰にも負けません。
周りの受験生に比べると受講した講座は多くなかったですし、使用した参考書も目に見えて少なかったのですが、その限られた材料を誰よりも深く理解できていたと自負しています。
1つの講座、1つの参考書を徹底的に掘り下げる。
受験に必要なのは、「広さ」よりも「深さ」だと思います。
ボロボロになった単語帳が、入試当日のお守りになりました。
よーし、ワタシも単語帳回すぞー!
※使用した参考書&効果的な使い方については、以下の記事にまとめています。
「対他人」から「対自分」に切り替えた
3つ目のポイントは「『対他人』から『対自分』に切り替えた」ことです。
簡単に言えば「人と比べるのをやめた」ということです。
これは、自分より成績が上の人とだけ比べないというのではありません。自分より成績が下の人とも比べないということです。
とにかく、人と比較するという概念を取っ払うことです。人と比較して一喜一憂するということは得るものがありません。
予備校の初めの頃は、「あいつより遅くまで自習室に残るぞ」とか「今度の模試、あいつを上回ったぞ」と考えることもありましたが、そのような考え方は自分の成長にはつながりません。
結局、受験は「対他人」ではなく、「対自分」です。
他人と比べているうちは成績もたいして伸びませんが、「自分に勝つ」「昨日の自分を乗り越える」ということを意識しだすと、成績はグングン伸びていきます。
同じ大学を志望する周りの受験生は“ライバル”ではありません。いずれあなたと同じ授業を受ける“仲間”です。
他人は「仲間」であり、ライバルは「自分」という意識で受験に取り組むと良いのではないでしょうか。
人と比べると、どこかのタイミングで疲れちゃうんです。精神的に。
昨日の自分よりちょこっとだけ成長する。こっちの方が健全だし、継続性がありますね!
「合格」ではなく「トップ合格」を目指した
4つ目のポイントは「『合格』ではなく『トップ合格』を目指した」という点です。
先ほど他人と比べないと話したので、そのことと矛盾しているように感じるかもしれませんが、自分の中ではつじつまの合った話です。
1番で合格=突き抜ける、ということですので、その過程で人より上だとか下だとかを意識することは無意味なのです。
単純に合格を目指すだけでは、自分に妥協してしまう部分が出てきます。
しかし、1番で合格しようと思ったら妥協はできません。
実際に1番で合格できたわけではありませんが、自分の限界を少し超えたところに目標を設定したことが合格という結果をもたらしてくれたと思っています。
本気で1番を目指した日々…。充実してたなぁ…。
思い出に浸りすぎ…。
モチベーションに頼るのではなく、環境整備に気を配った
5つ目のポイントは「モチベーションに頼るのではなく、環境整備に気を配った」ことです。
ボクは先ほども話したように、生まれつき勉強が好きなわけではありませんし、意志が強いわけでもありません。
勉強に取り組むときにモチベーション頼みになっても長続きしません。そのことは高校でのダラダラ生活で十分理解していました。
ですので、予備校ではモチベーションややる気といった内的要素ではなく、環境や人間関係といった外的要素を意識しました。
外的要素を整備することで、自然と勉強に集中できるように持っていったわけです。
具体例をあげると、とにかく自習室にこもったことがあげられます。
自分の部屋にいても勉強しないことはわかっていたので、雨の日も風の日も予備校の自習室に行きました。
勉強するしかない環境に身を置いたわけです。
人間関係も強く意識しました。
予備校の友人の中にはポジティブな影響を与えてくれる人もいれば、ネガティブな影響をもたらす人もいました。
参考書マニアで、ボクの持っている参考書にあーだこーだ言ってきたA君。浪人生活にどっぷりつかって、予備校生活を違う意味でエンジョイしていた三浪のB君などなど。
彼らは人間的にはとてもいい人たちでしたが、受験勉強においてポジティブな影響を与えてくれる人たちではありませんでした。
ボクはそうした人たちとの関係をスパっと切るようにしていました。
勉強に集中するという意味で、モチベーションはあまりあてになりません。
環境を整え、人間関係を整理することが、第一志望合格につながった大きな要因だと思います。
環境を整えれば、モチベーションもブレません。環境が先、モチベーションは後です。
確かに…。ネガティブな影響をもたらすものに「ノー」を突き付ける勇気も必要だなぁ。
【早稲田合格体験記】悪かった点~今振り返って思う受験生時代の反省点~
自分の予備校生活を振り返って、反省すべき点としてあげられるのは、次の3点です。
度を越えた完璧主義
反省点の1つ目としてあげられるのは、「度を越えた完璧主義」です。
例えば10時間勉強すると決めている日に9時間30分しか勉強できなかったとすると、「自分ってなんてダメ人間なんだろう」と落ち込んでしまっていました。
受験勉強は長い戦いです。
精神衛生を良好に保つ意味でも、自分のネガティブな部分ではなく、ポジティブな面に目を向けることが大切だと思います。
今振り返ると、落ち込むことで得られるものはないのだから、9時間30分できたことをほめてやるべきだったし、もう少し自分に寛容でいるべきだったと感じます。
今日中に終わらせるはずだった仕事が終わらなかった…。オレってなんてダメ人間なんだろう。
この人、まったく成長してないじゃん(笑)。
睡眠時間を削ったこと
2つ目の反省点としては、「睡眠時間を削ったこと」があげられます。
気合が入っていた時期などは深夜まで勉強し、翌朝も早くに起きてまた勉強…、といったことが続きました。
ですが、人間、睡眠時間を削るのはよくありません。どこかで必ずツケを払わされる時がやってきます。
ボク自身も授業中ウトウト・自習室でウトウトということがよくありました。
夜遅くまで勉強してプラスを作っても、翌日の勉強でウトウトしていては結局マイナスになります。プラマイゼロなわけです。
作家の村上春樹さんは小説を執筆するときに、「もっと書きたい」というところでその日の仕事をやめてしまうそうです。
「もっと書きたい」という気持ちを明日のために取っておくことで、質の高い執筆作業を習慣化させることができると語っています。
1日の勉強量をムリして増やすと、その日は達成感を味わうことができますが、長い目で見れば、毎日の継続を重視した方が成績アップにつながります。
しっかりと休む・質の高い睡眠をとるということまで含めて、受験勉強なのではないかと思います。
体調管理はホントに大切。睡眠・食事・運動を大切にしてください!
質の高い勉強は、質の高いライフスタイルから。ONとOFFの切り替えをしっかりとつけよう!
試験直前期の気のゆるみ
3つ目の反省点としては、「試験直前期の気のゆるみ」があげられます。
試験直前期と言っても、本番の2週間前ぐらいの時期なのですが、上京する準備とか東京のホテルでの滞在など、それまでの予備校生活と大幅に1日の流れや環境が変わったことで、直前の追い込みが甘くなってしまったなと思っています。
そして、やはり油断もあったように思います。
秋ぐらいの模擬試験以降は安定してA判定が出るようになり、自信がついた半面、それがわずかな慢心にもつながりました。
最後の最後までちゃんと気を引き締めておくべきだったなぁと思います。
A判定連発だぜっ。受験って余裕じゃね?オレって天才じゃね?
たびたび何やってんだ、昔の俺ぇー!頼むからしっかりしてくれぇー!
【早稲田合格体験記】受験において大切なこと~体験を通じて得た教訓~
自分の予備校生活を振り返ったうえで、受験において大切だと思うのは、以下の3点です。
本質にフォーカスする・徹底的なムダの排除
まずあげられるのが、「本質にフォーカスする・徹底的なムダの排除」です。
アップルの創業者・スティーブ・ジョブズはこう言いました。
『何をしているかと同じくらい、何をしていないかを誇りに思っている』
受験勉強における“本質”とは、言うまでもありませんが「勉強すること」です。
勉強をすることが受験勉強における核心であり、それ以外の要素はすべて不必要なこと・ムダなことと言えます。
例えばボクは予備校在籍中にバイクの免許の更新があったのですが、勉強を優先したために免許を失効してしまいました。
※田舎の高校生はバイクで通学します。都会の高校生には考えられないかもしれませんが…。夏場はヘルメットの中に虫が飛び込んでくるし、冬場は寒さで死にかけます(笑)。
免許はまた取り直せばいいのです。免許の更新は、受験勉強の本質じゃないですからね。
同じように、オープンキャンパス・大学説明会にも足を運びませんでした。合格祈願のために神社に出かけることもありませんでした。
いずれも、受験勉強の本質ではないからです。
「神は細部に宿る」という言葉があります。
細かいことへの追求、当たり前のことの徹底が合否を分けます。
ある受験生がオープンキャンパスに出かけている間に、合格する受験生は単語を覚えています。問題を消化しています。
受験の神様だって合格祈願に来ている受験生よりも、一人黙々と勉強をしている受験生を見ているはず。
「1日ぐらい、気分転換になるからいいじゃないか」というのは、正直言って甘いといわざるを得ません。
「1日ぐらいいいや」という意識で受験に取り組むのと、「1日もムダにしない」という姿勢で受験に取り組むのとでは、いずれ大きな違いとなって現れるでしょう。
厳しいことを言っているように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。
毎日勉強をしてると、ある時期からグングン成績が上がってきます。
すると、勉強することが楽しくなってきます。「勉強しなきゃ…」から「勉強したい!」に意識が切り替わるのです。
あなたも努力を積み重ねていれば、オープンキャンパスや合格祈願の時期には、無意識のうちに勉強したくてしょうがなくなっているはずです。
自分の成績が上がっていく喜びが、さらに勉強する意欲をかき立ててくれますね!
【成績アップ→勉強が楽しい→さらに成績アップ】の上昇気流に乗りましょう!
※本質にフォーカスすることの重要性については、以下の記事に詳しくまとめています。
“ホンモノ”に教えを受ける・自分を高めてくれる存在の見極め
2つ目にあげられるのは、「“ホンモノ”に教えを受ける・自分を高めてくれる存在の見極め」です。
どの講師を選ぶか、友人関係をどのように構築するかといった点は、先ほど話したように外的要素の重要性ともつながるハナシです。
ボクの経験で言えば、感化力を持った講師との出会いが、自分ですら知らなかった自らの可能性を引き出してくれました。
単に知識量がすごい、教え方がウマいだけではない、人間的な説得力を備えた講師に教えを受けることは、受験という枠組みを超えて、本当に貴重で幸せな体験です。
その人の話す言葉ひとつひとつが、自分の胸の中にスッと入ってくる。その人の言うとおりにしていれば大丈夫だという絶対的な安心感、信頼感。
社会人となってからの生活を振り返ってみても、自分が大きく成長できたときには必ずと言っていいほど、「良き師」との出会いがありました。
あなたが塾・予備校に通うというのであれば、「自分の意思で主体的に講師を選ぶことができる」というメリットがあります。
学校で担任の先生を選ぶことはできませんし、社会人となってから自分で上司を選ぶことができる機会もそうそうあることではありません。
自分自身で「良き師」との出会いをつかむことのできる機会を、ぜひ生かしてみてください。
ホンモノとの出会いが自分の成長につながるんですね!
人でも、本でも、芸術でも、「ホンモノに触れる」ことが大切だと思います。
目標を高く設定する・自分の現状よりも理想と向き合う
3つ目のポイントとしてあげたいのは、「目標を高く設定する・自分の現状よりも理想と向き合う」ということです。
多くの受験生は、将来どういうことをしたいのか、明確に決まっていない状態で大学進学というルートをたどるのではないでしょうか。
もちろん、やりたいことがはっきり決まっていて、そのために必要な大学・学部に行くという方もいるかもしれませんが、おそらく少数派でしょう。
自分の将来像がまだくっきりと見えていないから、モラトリアム(猶予期間)として大学進学を選択する人が大半ですよね。
ボクも、そんなひとりでした。
そして、予備校に入った当初は偏差値としては早稲田大学よりも低い大学を志望していました。
自分に自信がありませんでしたし、自らの能力を低く見積もっていたのです。
ところがある日、友人の「どーせ1年間浪人するなら、高いレベルに挑戦したら?」という一言で、当時私立文系で慶応の総合政策学部と並んで最難関だった早稲田の政経政治を目指すことにしました。
目標を高く設定したことで、失敗する可能性も高まります。二浪、三浪となって後悔していたかもしれません。
ですが、本当の失敗とは自分の中に眠る可能性を押さえつけ、楽な選択肢に走ることです。
高いレベルにチャレンジして、結果不合格でも、目標に向かって努力したという事実は残ります。
自分の能力を低く見積もって無難な道を歩んだ場合、そこに自分自身の成長はありません。
自分が今持ち合わせている学力ではなく、一生懸命努力を積み重ねた先の学力を見すえてください。
あなたの中に眠っている可能性を、他でもないあなた自身が閉ざすことは本当にもったいないことです。
自分の力を信じましょう。
不合格=失敗ではありません。挑戦しない=失敗です!
自分で自分を信じてあげることが第一歩ですね!
まとめ:受験って悪いことばっかりじゃない
いかがだったでしょうか。
ボク個人の体験を紐解いたうえで、受験において大切なことを考察しました。
言うまでもないことですが、受験勉強に「正解」はありません。人それぞれのやり方があり、歩む道のりはさまざまです。
ですが、受験勉強を「自己成長の場」として考えた場合、「正解」とまでは言わなくとも、ある一定の共通項があるように思います。
それは、「受験勉強の中に良い側面を見出せるかどうか」という点です。
受験期間中、一生懸命努力を重ね、自らの成長につなげた人は、受験の「良い側面」を見ている人です。
反対に、受験勉強が持つ不合理さに不満を言い、努力することから逃げる人もいます。受験の「悪い側面」だけに目を向けている人ですね。
確かに、受験というシステムは「悪い側面」がたくさんあります。
家庭の経済環境によって受ける教育レベルに差が出てしまいますし、地域による教育格差も存在します。
ですが、そうした不合理なシステムの中に「良い側面」を見出し、自分の成長につなげることも可能です。
受験の持つ本当の意味は、ここにあるのではないかと思っています。
社会に出ると、受験とは比較にならないような不合理があなたを待ち構えています。
理不尽な状況の中で「ポジティブな面」を見つけ出し、自分の成長の糧とする練習を積む場。それが受験だと思うのです。
学生時代に、学校に対して、先生に対して、あるいは部活に対して不満ばかり言って努力することから逃げていると、大人になってからも同じ姿勢で社会と向き合ってしまいます。
会社の文句を言い、上司の文句を言い、夫 or 妻の文句を言う。実際にそんな人を見かけることがあります。
自分が置かれた状況が理不尽な状況であっても、その中でポジティブな側面を見つけ出し、自らの成長の場とする能力。
こうした点は普段、メディアなどでもあまり取り上げられることはありませんが、社会人の必須スキルと言えます。
これから受験勉強に取り組む方の中には、大きな不安を抱えている人もいることでしょう。
受験勉強に行き詰まっている人の中には、受験を悪者として見てしまっている人もいるかもしれません。
そうした状況を打破することができるのは、ほかならぬその人自身なのです。
そのために、受験の「良い側面」に目を向け、自己成長の場にしましょう。
どーせだったら楽しんだ方がいいじゃないですか。
自分の経験を振り返ってみても、積み重ねた努力が目に見えて成績アップにつながっていく日々はめちゃくちゃ楽しくて充実していました。
ひとりの受験経験者として、あなたの受験生活=自己成長期間を応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。