今回は、ボク自身が受験生時代に使っていた英語参考書・問題集をまとめて紹介したいと思います。
ボクは高校時代はほとんど勉強のできない“落ちこぼれ”でしたが、予備校での1年で成績が急上昇し、第1志望の早稲田大学に合格することができました。
その要因としてさまざまなことがあげられますが、中でも「選んだ参考書がことごとく“当たり”だった」ということが大きいと思っています。
そして今、社会人となって、この英語学習ブログを運営していることもあり、数多くの参考書・問題集を手にしてきましたが、自分が使っていた参考書がいかに質の高いものであったかということを実感しています。
今回は使用した参考書・問題集を紹介することに加え、それを予備校での1年間のうちどの時期に、どのように学習したのかといった情報もあわせて掲載しています。
これから受験勉強に取り組む方や、参考書選びで悩んでいる方はもちろんですが、私立文系を目標にしている方・英語を得意教科にしたい方にとって役立つ情報が含まれていると思うので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事では以下のような情報を知ることができます。
- 英語力アップにつながる参考書・問題集とは?
- 各参考書・問題集をどの時期に、どの程度学習したか。
- もう一度大学受験をするとしたら、その参考書を使う?最新の参考書との比較。
- 筆者が予備校~社会人での英語学習を通じて感じた「良い参考書・問題集」の条件。
この記事を書いた人
ヒラク
TOMOSU BLOG 運営者・執筆者
早稲田大学政治経済学部政治学科卒 / 早稲田5学部・上智3学部を受験し、すべて合格
単語帳:英単語2001
英単語2001の特徴・感想
予備校に入ってすぐ、訪れた書店で目に飛び込んできて即購入。
自分の人生で一番読み込んだ本。受験本番の頃にはボロボロになっていました。
例文もついていない本当にシンプルな単語帳。
授業や問題演習でたくさんの英文に触れていたので、単語帳は英単語だけのもので十分だったと思います。
河合塾の単語帳はシンプルで質が高い、というのがボクの感想。
浮気せずに、1冊の単語帳を信じることも重要!
英単語2001はこんな風に使った
- 単語帳なので、1年を通じて学習。
- 回転率を重視していたので、1回で覚えようとせずに、何周も何周もまわした。
- 完全に覚えた単語はマーカーで塗りつぶし、色の塗られていない単語を重点的に学習。
- 関連語や紐づけて覚えたい単語はどんどん書き込む。
時期としては、単語帳なので1年を通じて学習していましたが、特に1学期~夏期講習の基礎固めの時期に重点的に学習していました。
2学期以降は長文の読解力が飛躍的に上がっていて、自分でも驚いたのを覚えています。
使い方としては、とにかく回転率を重視していました。
最初のうちは、自分で思い描くペースで暗記できずに落ち込むこともありましたが、それでもどんどん先に進んで、回転率を高く維持することを意識していました。
そして、どの単語帳でもそうですが、単語帳全体の回転率を均等にすることも大切です。
「基礎編の単語を完璧にしてから、中級編の単語に進もう」というやり方は、一見正しいように思えますが、ボク個人の経験で言えば間違っています。
全体をバランスよく学習することが大切です。
覚えた単語が増えてきたな、と感じたら、一度全体をザァーっと見て、完全にモノにした単語をマーカーで塗りつぶしていきます。
5周目が終わったら黄色のマーカーで、10周目が終わったらピンクのマーカーで、といった感じで色を重ねていって、色が塗られていない英単語を中心に学習すると効率がいいです。
また、関連語等はもともと記載されていますが、自分の中で紐づけて覚えておきたい単語(例:スペルが似ている、問題演習で同じ長文の中に出てきた等)もどんどん書き込むと、単語がネットワーク化されてよいと思います。
英単語2001をまた使いたい?
個人的にめちゃくちゃ愛着のある本書ですが、もう一度受験で使うかと聞かれると「五分五分」といった印象。
大学受験における単語帳で一番大切なことは、「オーソドックスであること」だと思っています。
つまり、他の受験生が押さえている単語を、自分もしっかりと押さえていることが受験では大切なのです。
仮に入試で見たこともないような単語が出てきても、その単語は他の受験生も知らないわけですから慌てる必要はありません。
一方で、いくら難しい単語を知っていても、頻出単語を押さえられていなければ、受験生としては失格です。
この「英単語2001」はシンプルで、内容のクオリティも高いと思いますが、受験英語の世界ではかなりマイナーな1冊。
「オーソドックス」という点を重視するなら、「ターゲット1900」のようなメジャーな単語帳を選択するでしょう。
あるいは、河合塾の最新の英単語帳である「英単語オプティマ2000」を選ぶかもしれません。
英単語2001はどんな受験生におすすめ?
おすすめしたいのは、「単語帳の回転率を重視している人」です。
例文もなく、単語羅列型の単語帳なので、高い回転率を維持したまま学習できます。
また、例文がないので、「授業や問題演習でたくさんの英文に触れる機会がある」という方向きだとも思います。
シンプルかつ例文無しという特徴をプラスに変えられる受験生に最適ということになるでしょう。
熟語帳:英熟語ターゲット1000
英熟語ターゲット1000の特徴・感想
単語帳に引き続き、シンプルな1冊。
単語帳・熟語帳は「ベタなもの・シンプルなものでいい」というのがボクの持論。
ターゲットの特徴として、受験生に長年愛されてきたという実績はありますが、その一方で、常に内容をアップデートしている点もあげられます。
本書も2021年に改訂したばかりで、内容を見直したばかりでなく、音声ダウンロードなど機能面も充実しています。
早稲田レベルまでなら、この1冊で十分対応可能です。
欠点は例文の日本語訳が堅苦しいことぐらいかな。
英熟語ターゲット1000はこんな風に使った
- 熟語と例文を音読。耳でも覚えることを意識。
- 熟語の成り立ちをしっかり紐づけて記憶。
- 関連語や関連知識をまとめて暗記。
熟語+例文1つというシンプルな作りなので、こちらも高い回転率を維持できます。
熟語を構成するそれぞれの単語の意味やイメージをしっかりと理解することで、その熟語の原義や成り立ちを頭に入れるようにしていました。
また、単語とも共通することですが、必ず各熟語を発音し、意味と音をつなげて覚えることも意識していました。
当時も音声での学習に対応していたので、そうした面も使い勝手が良かったと思います。
同義語等の関連語や、実際の使われ方・出題のされ方などが各熟語ごとに記載されているので、そうした知識を紐づけて覚えることで記憶の定着率も高くなりました。
英熟語ターゲット1000をまた使いたい?
本書はまた使うと思います。
本書の中でボクが特に良かったなと思うポイントは「例文が過去の入試で出題された英文からピックアップされている」という点。
掲載されている熟語はもちろん、そうした細かい点まで入試対策が徹底されているところが受験生にとってうれしい点だと思います。
また1冊で共通テスト~難関大学まで幅広く対応できるのもうれしいポイントと言えるでしょう。
英熟語ターゲット1000はどんな受験生におすすめ?
こちらはほとんどすべての受験生にオススメできると思います。それほど万人受けする1冊だと言えるからです。
志望校の難易度や文系・理系の別を問わず、あらゆる入試に対応可能です。
中には熟語帳は使用せず、単語帳だけでいいという受験生もいるかもしれませんが、熟語帳を使うという方であれば、本書を選んでおけば間違いないはずです。
英文法:今井の英文法教室
今井の英文法教室の特徴・感想
個人的に、歴代の全参考書・問題集の中で№1だと思うのがこちらの「今井の英文法教室」
著者である今井先生の授業を受けていましたが、質問することが思い浮かばないほど、分かりやすい授業でした。
本書はその授業を再現し、コンパクトにまとめています。
必要に応じて、板書風のイラストがあり、視覚的にも理解しやすいのが特徴。
参考書と問題集がセットになった構成となっています。
いくら探しても欠点が見当たりません…。
今井の英文法教室はこんな風に使った
- 英文法の授業の復習を兼ねて使用。
- 1学期~夏期講習の時期に重点的に使用。
- 何周もまわして、感覚に落とし込む。
著者である今井先生の実際の講義を受けていたので、その授業の復習も兼ねて本書を活用していました。
特に1学期~夏期講習の基礎固めの時期に重点的に学習し、1日あたりのノルマを決めて繰り返し学習しました。
2学期以降の問題演習で文法問題が出題されたときには、「今井の英文法教室」のどの辺りのページで扱っていたか、どんなイラストとともに説明されていたか、といったことが脳内に浮かぶくらいになっていました。
文法で大切なことは、「理屈を感覚に落とし込む」ということです。
例えば、仮定法現在・過去・過去完了の違いを理屈で知っているだけではダメで、英文や問題を見たときに感覚的に違いを理解できるところにまで持っていかなくてはなりません。
その意味でも、本書は内容がコンパクトにまとめられていて、繰り返しまわしていくのには最適です。
今井の英文法教室をまた使いたい?
間違いなく、また使用します。ボク個人の経験やリサーチの範囲内では本書が№1だと感じているからです。
社会人となった今でも、手元に置いていて、TOEIC・英検などの学習の際に見返すことがよくあります。
本書で学習したことを「感覚」として持ち続けていれば、大学受験だけでなく、社会人となってからの英語学習にも有効だと思います。
TOEICのオンライン講座で他の講師の英文法講座も受けたことがありますが、今井先生の講義がいかにわかりやすく、的を射ていたかを痛感しました。
今井の英文法教室はどんな受験生におすすめ?
本書は「英文法に苦手意識がある」「英文法の中でどうしても理解できない分野がある」という受験生におすすめです。
ボク自身がかつてそうであったように、一通り英文法を学習したけどいまいち理解できないという人にとって、これほど最適な参考書はないと思います。
個人的な経験で言えば、絡まったひもがほぐれていくように、難解な英文法を理解していくことができました。
また本書の強みとして、「内容が各項目ごとにコンパクトにまとめられていること」もあげられます。
その強みを生かせば、私立文系志望者は何周もまわして学習することができますし、国公立や理系志望の方は、限られた時間の中で自分の学習スケジュールに沿って少しずつ学習していくことができます。
長文読解:富田の英文読解100の原則&富田の英語長文問題解法のルール144
100の原則&解法のルール144の特徴・感想
ボクが受験生だったころには「長文読解の聖書」と言われていた本書。
早慶志望者や難関国公立志望者はみんな愛用していました。
長文読解に対して「何となく文脈で読む」といった曖昧なアプローチを徹底的に排除して、ルール・理論を重視します。
本書を通じて精読する力を身につければ、読解スピードも自然と上がっていきます。
上記の「100の原則」が“参考書”なら、本書は“問題集”という扱い。
「100の原則」が「読む」にアプローチしているのに対して、本書は「解く」にアプローチしています。
とにかく理論を重視していることや解説が長いことなど、近年の“読者に優しい”問題集とは一線を画す内容。
「100の原則」を学習していれば共通点も多く、より取り組みやすいと思います。
繰り返し学習して本書の理論を感覚に落とし込むことが大切!
100の原則&解法のルール144はこんな風に使った
- 「100の原則」は1学期~夏期講習。「解法のルール144」は2学期~。
- 音読教材として読み込む。
- 「100の原則」が主。「解法のルール144」は従。
まず、1学期~夏期講習の基礎固めの時期に「100の原則」を何周もまわして、先ほどの英文法同様、理論を感覚に落とし込んでいきます。
具体的に言えば、解説を読み込むのはもちろんですが、長文を音読教材として使い読み込むことで、より理解が深まったように思います。
「解法のルール144」は2学期以降に使いました。
2学期以降となると、志望校の過去問演習もやらなければならないので、「100の原則」で身につけたことを確認しつつ、2~3周まわす程度にとどめたと記憶しています。
こちらも問題集として使った後は、音読教材として使いました。
ボクは、大学受験で「読む」と「解く」のどちらが大切かと言えば、圧倒的に「読む」だと感じています。
「読む」ができれば「解く」はできるわけです。
ですので、例えば国公立志望であまり英語に割く時間を作れないという方は、「100の原則」だけを学習するという形でもよいと思います。
100の原則&解法のルール144をまた使いたい?
こちらの2冊も間違いなく、また使うと思います。
このブログを立ち上げてから、さまざまな長文参考書・問題集を見てきましたが、やはり富田先生の解説・アプローチは抜群だと感じています。
数学の公式を思い浮かべるとよくわかると思いますが、公式を覚えておけばどのような数式・問題にも対応できますよね。
富田先生の英文に対するアプローチも、数学的なものです。
英文がどんな難易度であれ、どんな分量であれ、数学の公式のように同じアプローチをするので、ブレることがありません。
ボク自身は早稲田5学部・上智3学部を受験して、すべて合格することができました。(早稲田信者だったので慶応は受けませんでした(笑))
その経験をもとにお話すると、「早稲田の英文は読めるけど、上智の英文は理解できない」といったことはありませんでした。(逆もしかり)
少なくとも大学受験レベルにおいては、長文問題を解いていて「難しい」「時間が足りない」と感じることはなかったのです。
それはこの2冊によるところが大きかったと思います。
100の原則&解法のルール144はどんな受験生におすすめ?
こちらの2冊は、とにかく「長文読解を伸ばす必要がある人」におすすめです。
具体的に言えば、私立文系志望者や難関国公立志望者など、英語の配点が高く、長文の難易度も高い大学を目指す受験生です。
先ほども触れましたが、この2冊に共通しているのは「徹底的に理論を重視していること」と「解説が長いこと」です。
長文自体のレベルはそれほど難しいとは思いませんが、解説ページに入るとグッとレベルが上がるので、いい加減な気持ちで学習を始めるとすぐに挫折すると思います。
そのかわり、読解力をアップさせたいという受験生が根気強く取り組めば、これほど高い効果をもたらしてくれる参考書・問題集はないと思います。
過去問:赤本
赤本の特徴・感想
過去問は一番メジャーな赤本を使いました。
駿台予備校が出版しているものもあるようですが、正直言って過去問は何を使ってもOKだと思います。
ボクは早稲田5学部分と上智1学部分の過去問集を購入し、問題演習にあてました。
最低でも自分の第3志望までの学校 or 学部分は揃えておいた方がよいと思います。
1ミリも慶応のこと考えてなかったなー(遠い目)
赤本はこんな風に使った
- 実際に使い始めたのは10月~。
- 時間配分・環境など、必ず本番を意識して解く。
- 解いた後は正解・不正解を確認するだけ。解説なんか読まない。
赤本を購入したのは二学期に入ってから(9月)だったと記憶していますが、実際に使い始めたのは10月のアタマからです。
おそらく他の受験生と比べても遅い方だと思いますが、理由を説明します。
ボクが過去問を使う時期をこれほど遅らせたのは、ボクは過去問を「最終調整」として捉えていたからです。
最終調整に入るためには、最終調整をするだけのレベルに達していなければいけません。
圧倒的な量のインプットをこなし、授業の内容もすべて理解しつくしたことを最後に確認する場として過去問演習を活用したのです。
そして、過去問演習は時間配分の確認に加えて、常に本番に近い状態で解くことも意識していました。具体的に言えば、予備校の自習室や図書館など、必ず人がいて、雑音のある場所を利用しました。
解き終わった後は、正解・不正解を確認するだけです。ボクは解説なんか読みませんでした。
一定のレベルに達していれば、不正解だった問題を見て、なぜ自分が間違えたのかをおおよそ自分で判断できます。
過去問演習の段階でなぜ不正解なのかがわからない問題がたくさんある場合は、まだ過去問演習に入ってよいレベルに達していないと思います。
もちろん、中には解説に書かれていることが気になる問題もありますが、ボクはそのときは上にあげた参考書や授業のテキスト・ノートの方を見るようにしていました。
それまでに受けてきた授業や自分の愛用する参考書と過去問の解説では、説明の表現が違っていたり、問題に対するアプローチが異なっている場合があります。
ボクは「情報の一元化」の意味もあり、授業・参考書の方を信じるようにしていました。
さらには、「この問題を間違えた理由は、この参考書のこの辺を見れば理解できるな」ということがすぐに頭に思い浮かぶようになっていたからこそ、このようなやり方ができたとも言えます。
また、過去問演習を通じて成績を上げようと思っているのであれば、そもそもの前提から間違っていると思います。
過去問演習は成績を上げる段階ではなく、すでに上がった成績を確認する場だからです。
赤本をまた使いたい?
上でも書いた通り、過去問はどれを選んでも同じです。
ボクが受験生の頃に比べて、過去問集の選択肢も減っているようなので、赤本を選んでおけば間違いないと思います。
それにしても、過去問って値段が高いですよねぇ。
貧乏予備校生だった自分は当時、書店で過去問集の価格を見て、ヒザがガタガタ震えたのを覚えています(笑)
赤本はどんな受験生におすすめ?
過去問演習は誰もが通る道なので、全受験生におすすめです。
色んな学校・学部のモノに手を出すよりも、自分が本当に行きたい学校・学部のモノを確実に解きましょう。
最新のものに加えて、BOOKOFFやメルカリを使えば、少し古い時期のものも手に入るので、特に行きたい学部のものなどは探してみてもよいでしょう。
良い参考書・問題集の選び方
ボクが思う良い参考書・問題集の条件は以下の3つです。
- 薄いこと
- 教えるプロが執筆していること
- デザイン&レイアウトが見やすいこと
薄いこと
1つ目のポイントは「薄いこと」です。
書店を訪れると分厚い参考書をよく見かけます。そして薄い参考書と分厚い参考書を比べると、分厚い参考書の方が成績が上がるような錯覚を起こしがちです。
ですが、良い参考書というものは、受験生が学習すべきポイントを絞り、コンパクトにまとめているものです。
ボクが予備校に通っていたころ、東進ハイスクールの今井宏先生は「プリント1枚で授業をするのが目標」と語っていました。
講師に限らず、本当に良い参考書も勉強時間の限られている受験生がより効率的に成績をアップすることができるように、過去の出題パターンを分析して、ボリュームを必要最低限に抑えているものです。
あれもこれもと詰め込んでいるものではありません。
分厚い参考書は避け、コンパクトな1冊を選ぶようにしましょう。
シンプル is ベスト、ならぬ コンパクト is ベストじゃ!
教えるプロが執筆していること
2つ目のポイントは「教えることのプロが執筆している」という点です。
参考書の中には、大学の教授や英語の語学研究者などが執筆しているものもありますが、個人的にはおすすめしません。
「知っていること」と「教えること」は別物だからです。
今回の記事では、東進の今井先生や代ゼミの富田先生を取り上げましたが、こうした大手予備校のトップ講師はまさに「教えること」のプロです。
予備校の世界は、予備校自体もそうですが、講師の間でも競争が激しく、勢力図の入れ替わりが頻繁に起きます。
その中で、今井先生や富田先生は過去30年以上、大手予備校でトップ講師として受験生の支持を得てきました。
そうした講師の書いた参考書には、「わかりやすさ」のみならず、過去の受験データや受験生がどこでつまづきやすいか、そのような受験生にはどのように説明すると良いかといった点が織り込まれています。
「教えること」の最前線にいる人が執筆している参考書を選ぶようにしましょう。
まず「誰が執筆しているか」で選択肢を絞り込むのもひとつの手じゃ!
デザイン&レイアウトが見やすいこと
3つ目のポイントは「デザイン&レイアウトが見やすいこと」です。
参考書・問題集は長い期間を共にする“相棒”です。1日何時間も眺める本にはやはり「見やすさ」が求められます。
よく言われている点で言えば、色使いが必要最低限であることやレイアウトがシンプルでバランスがとれていることが重要です。
それに付け加えて、ボクは「紙の質感」「文字のフォント・大きさ」「イラスト・図表の割合」なども重要だと感じています。
また、これは人によると思いますが、外装のデザインがオシャレだとモチベーションが上がるという人もいるでしょう。
自分が長期間使うことを予想し、最適なデザイン・レイアウトのものを選ぶようにしましょう。
デザインや色使いの主張が強すぎないことも重要なポイントじゃ!
まとめ:最適な参考書を、最適な時期に使用する
いかがだったでしょうか。
自分の予備校時代にどのような参考書を、どのように使用したかについてまとめて述べてきました。
それぞれの参考書をどの時期に使用したのかを図にすると、以下のようになります。
上の図でもわかる通り、ボクは1学期~夏期講習を基礎固め(インプット中心)、2学期~直前期を問題演習(アウトプット中心)に分けていました。
今振り返ってみて良かったなと思うのは、夏期講習までの期間をじっくりと基礎固めに使ったことです。
周りには4月から過去問演習をしているような人もいましたが、自分はとにかく単語・熟語を中心にインプットに時間を割きました。
2学期以降に爆発的に成績が上がった原因はこの基礎固めにあると思っています。10月ごろに受けた早慶上智模試では上位に入る成績を獲得することもできました。
インプットとアウトプットの時期を明確に区別し、そのプランに合わせて、最適な参考書をそれぞれの時期に使い分けたこともうまくハマったと思います。
また、あれもこれもと手を出すのではなく、良い参考書を見極めて、少ない参考書を何周もまわすことも大切です。
今回紹介した参考書を見て「たったこれだけ?」と感じた人もいるかもしれません。
ボクが意識していたのは、あくまでも授業をメインにして、参考書は「サプリメント」として活用するということです。
参考書を大量に買い込んだり、授業をおろそかにしている受験生はあなたの周りにもいるでしょう。そのような受験生は必ず成績が伸び悩んでしまいます。
今回はボクひとりの体験談がメインとなったので、あなたの学習にそっくりそのまま当てはまるわけではありません。
ここで紹介したボクの経験を上手く取捨選択して、あなた自身の学習プランを作っていくことをおすすめします。
この記事があなたの英語学習にとって、役立つものであったならとてもうれしく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。